
農薬や化学肥料を使わないオーガニックコーヒーが注目されています。
通常のコーヒーに比べ、有機農法でつくられたオーガニックコーヒーはポリフェノールが多く含まれ、健康的で安心、味もフルーティー。世間ではちょっとした盛り上がりを見せています。
コーヒー好きの間でも、安心の無農薬のオーガニックコーヒーを飲みたいと思っている人も多いのでは?
さらに妊娠中の女性や体調の問題でカフェインを摂りたくないと思っている方にはオーガニックの「カフェインレスコーヒー」も登場しました。
妊娠中でもカフェインの入っていないものなら、コーヒー本来の美味しさはそのままに「安心のコーヒーライフ」を楽しめるようになりました。
カフェインレスコーヒーであれば「妊娠中や授乳中でコーヒーを控えていた」という方にももう1度「コーヒーがある幸福な生活」を味わうことができます。
この記事では、美味しいオーガニックコーヒーを見つけるコツ、妊婦にも安心のカフェインレスコーヒー、そしておすすめのオーガニックコーヒー6選を解説紹介します。
オーガニックコーヒーとは?

最近ではオーガニックコーヒーという言葉が聞かれるようになりました。
オーガニックコーヒーとは「農薬や化学肥料を使わないで有機栽培でつくられたコーヒーの生豆から作られたコーヒー」のことをいいます。
腐葉土や廃棄物を栄養とするので、通常の方法で作られたコーヒーよりも手間やコストがかかっていますが、その分、環境やカラダにやさしい高品質のコーヒーなのです。
オーガニックコーヒーをどのように認定するの?
ただ無農薬だからといって、どれでもオーガニックコーヒーと名乗ることはできません。
栽培や製法を専門機関が審査して、基準をクリアしたものだけがオーガニックコーヒーと認められ市場に出ることが認められます。
認証の基準にはこのようなものがあります。
- 過去3年間土壌に農薬が使われていない
- 化学肥料が使われていない
- 収穫後にも合成添加物を使っていない
- 遺伝子組換え技術を使用しない
などの基準をチェックしクリアすることが条件となります。
このような基準をクリアするには生産者の方々の手間は計り知れないほど大きいのです。
尚、現在オーガニックコーヒーの認証機関にはJAS,ECOCERT,USDAなどがあります。
オーガニックコーヒーが人気の理由は?

SDGS(国連の持続的開発目標)機運の高まりなど、食生活でも環境の持続性や健康への配慮を気にかける人が増えてきました。
「普段から飲むものだからこそ、未来までずっと続いて欲しい」
「地球の環境を大切にしながら、やさしい食生活をしていきたい」
そのような背景のもとオーガニックコーヒーが支持されるようになりました。
さらにオーガニックコーヒーが愛される理由として以下のようなものがあります。
健康にもいいポリフェノールを多く含んでいる
いくら環境にやさしくてもコーヒーなのだから、美味しくないと飲もうとは思えません。
オーガニックコーヒーには、ビタミンやミネラル、フラノホイド、ポリフェノールなどの栄養素が通常のコーヒーよりも多く含まれています。
特に芳醇な苦味成分のひとつであるポリフェノールが多く含まれているので通常のコーヒーよりも上質の苦味が強く感じるのが多い理由です。
また年をとってからでるシミの原因となるメラニン色素を抑制することも期待できます。
若々しい体を長く維持したいという現在のニーズに応えるようオーガニックコーヒーは人気になっているのです。
無農薬で自然環境を守る
オーガニックコーヒーと認証された農園では農薬や化学肥料は使用されていません。
土壌の微生物や腐植物、農作物の廃棄物などのもともと自然にあるものを利用した製法で栽培しています。
農薬で虫を駆除するけど、洗えば大丈夫ではないの?と思う方もいるでしょう。
しかし一度撒かれた農薬は土壌に残り、その中で生きている微生物にも影響を与え、生態系を崩すような影響が懸念されるのです。
さらに化学肥料に含まれるリンや窒素化合物などは水溶性です。雨が降ると川などに流れて水質汚染を引き起こす問題とも関係しています。
オーガニックコーヒーを飲むことは「美味しい」だけでなく、環境への負担を軽減し自然を守ることにもつながるのです。
カフェインレスコーヒーとは?デカフェとは?

コーヒーが好きなんだけどカフェインを控えるように医者から言われているんだよね……という方もいるでしょう。
そのような需要に応えるようにコーヒーからカフェインを取り除いたものを「カフェインレスコーヒー」や「デカフェ」と言います。
カフェインを取り除いたと言っても、カフェインレスコーヒーやデカフェと呼ばれるものはわずかですがカフェインが含まれています。(除去率99%など)
妊娠中や授乳中の女性だと、どうしてもカフェインを体に控えなければなりません。しかしカフェインレスやデカフェと呼ばれるコーヒーが普及してきたおかげで美味しいコーヒーがある生活を味わえるのです。
またノンカフェインコーヒーと呼ばれるカフェインを100%取り除いたものもあります。
どのようにカフェインを除去するの?
コーヒー豆からカフェインを取り除くには主に「水抽出法」と「二酸化炭素抽出法」があります。水抽出法とはコーヒー豆からカフェインを取り除くために水を使って抽出する方法です。
この方法では焙煎前の生豆をコーヒーエキスの飽和液に浸して、カフェインとコーヒーの旨味成分を溶かし出します。その後は、抽出したカフェインと飽和コーヒーエキスをろ過することで、結果としてカフェインだけが取り除かれることになります。
二酸化炭素抽出法では簡単に説明すると超高圧の二酸化炭素の中に入れるとコーヒー豆からカフェインが抜け出す性質を利用してカフェインを取り除く方法です。それだけコストや手間がかかっているのですが、オリジナル豆の香りや味がそのまま活かされているという特徴があります。
オーガニックコーヒーの選び方

オーガニックコーヒーを飲んでいると聞くと「何か高級そうだし、淹れ方も難しそうだし……」と少し構えてしまいませんか?
勿論本格的に炒るところから始めるものもありますが、それだけではありません。次のタイプがあります。
- インスタントコーヒー
- 粉コーヒー
- 豆コーヒー
もっとも手軽に飲むなら「インスタントコーヒー」
もっとも手軽にオーガニックコーヒーを楽しみたいのなら、インスタントタイプが良いでしょう。
好みの量をスプーンでとり、お湯に溶かすだけです。簡単に溶かすことができるのでアイスコーヒーやデザートに用いても美味しく味わうことができます。
近年では技術革新が進み、インスタントでも本格コーヒーらしい味を楽しめるようになりました。
忙しい毎日だからこそ「粉コーヒー」
コーヒーの香りを手軽に味わいたい方は「粉コーヒー」を選ぶといいでしょう。粉タイプのコーヒーは焙煎された豆がミルされた状態で製品になっています。
平日の朝、コーヒーを入れるといってもそんなに時間に余裕がないことでしょう。粉コーヒーはそのような忙しい毎日でも香り豊かなコーヒーを飲むことができます。
コーヒー本来の苦味や香りを味わうなら「豆コーヒー」
コーヒーの香り・味をフルに楽しみたいのなら「豆コーヒー」がおすすめです。
豆コーヒーは炒った状態でパッケージされて販売されています。
コーヒーを飲むにはこの後、ミルとドリップと作業が必要です。その場でミルをしてくことで焙煎された時のコーヒーの香りが漂い、最高のコーヒータイムを満喫できるでしょう。
おすすめのオーガニックコーヒー6選
そんなオーガニックコーヒーからおすすめコーヒーを6点選出しました。
マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレス インスタントコーヒー
種類:インスタント
価格:100g(税込)1,641円
「マウントハーゲン」はドイツ生まれのオーガニックコーヒーブランド。パプアニューギニアやメキシコ、ホンジャラス、ペルーの高地からアラビカ豆を調達しています。
インスタントコーヒーではあるけれど、酸味と苦味のバランスの良く後味もスッキリして多くの人が楽しめるテイストです。簡単にコーヒーを飲めるのも魅力ですね。
さらにこちらはカフェインレスコーヒーです。二酸化炭素抽出法でカフェインは99.7%カット、妊娠中・授乳中の方にも手軽に飲めて美味しい上質のコーヒーとなります。
実をいうとインスタントコーヒーなので「まあそれくらいかな」と思って期待しないで飲んでみました。口に入れた途端に芳醇な酸味とコクが広がるのが映像のようにわかるのです。
本当にこの味の広がり方には感動しますよ。
Organic Coffee Co. ブレックファーストブレンド グラウンドコーヒー

種類: 粉コーヒー
価格: 340g 1648円
Organic Coffee Co.は1979年「Rogers Family Company」から創業しました。
実現できる最高のコーヒーを生み出そうというコンセプトのもと誕生したブランドです。
100%オーガニックの厳選されたアラビカ豆を使用し、天然香料使用のフレーバーコーヒーとなります。30年かけて開発されたという独自の技術で焙煎されコーヒーの風味を最大限に引き出しています。
口当たりはスッキリマイルド系で酸味も苦味も少なめです。朝飲むにはおすすめのドリップコーヒーとなります。
朝だからこそコーヒーの良さを味わいたいけれど、なかなか時間がないのが現実ですが、最小の手間でこんなに味わいのあるコーヒーが飲めるのが本当に幸せな気分になります。
\Organic Coffee Co. ブレックファーストブレンドはこちらから/
PÅTÅR ポートール ミディアムローストコーヒー, オーガニック

種類: 粉コーヒー
価格: 500g 899円
スウェーデンの家具でお馴染みのIKEAのポートールコーヒーは厳選したアラビカ豆を100%使用。
南米にある数多くの小規模コーヒー農園から仕入れています。IKEAは持続可能な農業を目標にし、環境にやさしい上質のコーヒーの生産に取り組んでいます。コーヒーの生産現場という農家の方が一所懸命につくっているのを想像しますが、そういう農家の働き方も考えると「持続可能な開発って」こういうところにも繋がっているんだなと思ってしまいます。
焙煎はミディアムロースト。味はほどよい酸味でフルーティーな香りが残るバランスの良いまろやかなコーヒーです。特に香りが印象的で初めて嗅いだ時は「この甘い香りはなんだ?」と本当に驚きました。
またIKEAレストランで飲めるものとも同じ豆を使っています。こちらはフレンチプレスでも美味しく飲めると評判です。
珈琲calima デカフェ /オーガニックスペシャルティコーヒー

種類: 豆コーヒー
価格: 100g 1502円
エルトリウンフォ生物圏保護区は、数千種類の動植物が生息する森林保護区です。そのエルトリウンフォ環境保全団体の79農園が生産しているこのコーヒーは有機JAS認証を取得しています。生産者は農薬や化学物質を使わずに自然栽培をし、高品質なオーガニックコーヒーを生産しています。
珈琲calimaでは深煎りで焙煎し、コーヒーらしい上品な苦味を強く出した味わいです。
この苦味がただ苦いのではなくどこか「まろやかさ」もずっと飲んでいたい…と思わせます。
こちらはカフェインレスコーヒー(デカフェ)。
妊婦や授乳中女性などカフェインを摂取したくない方も安心して味わえるコーヒーです。
このカフェインレスコーヒーは薬品を一切使わないマウンテンウォーター製法によりカフェインが99.9%除去されているのです。
本当においしいデカフェコーヒーをお探しなら、是非こちらを試してみて☕️
— たべるとくらすと (@taberutokurasut) May 12, 2021
製法にとことんこだわった珈琲calimaさんの自慢のコーヒー豆です。https://t.co/adVycMS3Pv pic.twitter.com/xRm6OAPfMu
玉屋珈琲店 有機コーヒー マイルド

種類: 豆コーヒー
価格: 200g 1080円
メキシコ・グァテマラ・ペルーの高地からの無農薬の生豆を用いています。
京都に拠点を構える玉屋珈琲店のこだわりは配合・鮮度・焙煎の技により、香り高く、 味わい深く、本格オーガニックコーヒーにすること。
オーガニックのコーヒー生豆の仕入れから焙煎、ブレンドまで自社で一貫して行っているので本気度がわかりますね。
有機コーヒーマイルドは味はほどよい酸味があるバランスのとれたまろやかな飲み心地の上質のコーヒーです。
パッケージもかわいいのでインテリアとして置いていてもぴったり。
Peopletree フェアトレードコーヒー・レギュラー

種類: 豆コーヒー
価格: 200g 993円
世界遺産として知られるマチュピチュ遺跡から、さらに奥へ入ったキジャバンバ地域の小規模農家が有機栽培で育てました。
高地独特の生豆からキレを引き出す焙煎による力強い香味が特徴です。一度味わったら忘れることができないくらいの魅力的な香りです。
すっきりした苦みとやわらかな甘い余韻は、バランスの良い飽きのこない味わい。
こちらはカフェオレにしても美味しいと評判です。
\Peopletree フェアトレードコーヒーはこちらから/
【おわりに】オーガニックコーヒーのお気に入りを見つけててみよう
オーガニックコーヒーといっても原産国や焙煎方法、環境への配慮やカフェインレスなど豊富な種類があることがわかったと思います。
コーヒーとの出会いも一期一会。
自分にとって一番愛せる「コーヒー」との出会いを楽しみましょう。コーヒーは人生そのもの。
