教育実習の礼状 例文|校長・担任・指導教員へ“失礼ゼロ”で届く書き方・宛名・封筒マナー【テンプレ付き】

教育実習の礼状 例文

教育実習の礼状 例文|校長・担任・指導教員へ“失礼ゼロ”で届く書き方・宛名・封筒マナー【テンプレ付き】

教育実習を終えたあとに送る「礼状」は、ただの形式ではなく、受け入れてくださった学校や先生方への感謝を形にする大切な一通です。とはいえ、「どんな言葉でまとめれば失礼がないのか」「相手によって書き方は変えるべき?」と迷う方は少なくありません。本記事では、役職ごとの例文と、宛名・封筒のマナーをわかりやすく整理し、すぐ使えるテンプレートとしてまとめました。

目次

教育実習の礼状 例文と“基本構成”の正解

礼状の基本構成:前文→主文→末文→日付・署名

教育実習の礼状を書くときに、まず迷いやすいのが「文章の流れ」です。
しかし、前文 → 主文 → 末文 → 日付・署名の型を押さえておけば、丁寧さと誠意が自然と伝わる礼状になります。ここでは、それぞれの部分に何を書けばよいのかを、具体的に整理していきます。

まず前文は、時候の挨拶と体調を気遣うひと言が基本です。
例文としては、
「拝啓 向春の候、先生方におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」
といった定型の書き出しが使えます。もし堅苦しく感じる場合は、
「この度は教育実習で大変お世話になりました。」
と実習への言及から始めても問題ありません。大切なのは、礼状の最初の一文で“丁寧な気持ち”を示すことです。

次に主文では、教育実習の中で心に残った具体的なエピソードを書くことで、感謝の言葉に「あなたにだから伝えたい」という温度が生まれます。

例えば、授業の作り方を指導してもらった場面、児童・生徒との関わりを通して学んだこと、職員室での声かけに救われたことなど、一つの場面に絞って書くと印象が深まります。

末文では、今後に活かす決意を短く添えます。
「今回学んだことを、これからの教員を目指す学びに活かしてまいります。」
という形が自然です。

最後に、日付・大学名・氏名を明記して整えれば完成です。
この“型”を知るだけで、礼状はぐっと書きやすくなります。

では、ここまで読んだあなたは、
自分の教育実習の中で、一番印象に残った場面は思い浮かびましたか?
それこそが、礼状の核になります。

構成書く内容ポイント例文の方向性
前文時候の挨拶・相手の健康を気遣う一言硬すぎず丁寧に、長くしない拝啓 早春の候、貴校におかれましてはますますご発展のこととお慶び申し上げます。
主文教育実習で学んだこと・印象に残った場面・感謝一つの具体的エピソードに絞ると伝わる授業の発問の工夫についてご指導いただき、子どもに考える時間を待つ大切さを学びました。
末文今後に活かしたい思い・相手の健康・発展を願う大げさにせず、素直に今後も学びを深め、教員を目指して精進してまいります。先生方のご健康を心よりお祈り申し上げます。
日付・署名日付/大学名・学部学科/氏名便箋右下にまとめて書く令和〇年〇月〇日 〇〇大学 教育学部 氏名

相手別の例文:校長先生/担任の先生/指導教員へ使い回せるテンプレ(約800字)

教育実習の礼状を書くとき、どうしても「何を書けばよいのか」「形式通りで味気なくならないか」と悩んでしまいますよね。実際、礼状は長く書けば良いわけではなく、“どんな学びをどう受け止めたか” を、相手との関係に合わせて一場面だけ丁寧に言葉にすることがポイントです。

ここでは、校長先生・担任の先生・指導教員の先生へ向けて、書き換えやすい形の例文テンプレをご用意しました。前半と結びは共通で、真ん中のエピソード部分のみ差し替えることで、自然であたたかい印象になります。


共通の書き出し(前文)

拝啓 〇〇の候、貴校におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度は、教育実習において温かく迎えてくださり、誠にありがとうございました。


差し替え部分(主文)

● 校長先生へ
教育実習の期間中、学校全体の落ち着いた雰囲気と、先生方と児童・生徒との関係のあたたかさを強く感じました。特に、朝の職員室で交わされた挨拶の一つひとつに、学校の空気が形づくられていることを学びました。教育とは教室の中だけではなく、日々のささいな言葉やまなざしの積み重ねなのだと、身をもって実感いたしました。

● 担任の先生へ
学級経営の工夫や、子どもたち一人ひとりに合わせた声かけを間近で拝見し、子どもを見る視点が大きく変わりました。休み時間、静かにしていた子にそっと寄り添い、気持ちを言葉になる前に受け止めていた姿が忘れられません。教えるよりも「まず理解しようとする姿勢」が、教育の出発点だと気づかされました。

● 指導教員の先生へ
授業づくりにおいて、板書の順番や発問の意図の明確化など、具体的で実践的なご指導をいただきました。研究授業後のご助言の中で「子どもの反応を待つ勇気」というお言葉が胸に残っています。焦らず、子どもが思考する時間を信じることの大切さを学びました。


共通の結び

今回の学びを忘れず、教員として成長を続けてまいります。
末筆ながら、先生方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部
氏名


ここまで読んで、今、あなたの頭に浮かんだ「一場面」はありますか?
それこそが、あなたの礼状の「心」になります。

場面(何があったか)一行で伝える型例文(そのまま使える)
授業づくり「行動(具体)+ 気づき(抽象)」でまとめる子どもの発言を待つ“間”が、考える力を育てることを学びました。
発問・板書の工夫「誰に/どう影響したか」を一言入れる問いを短くすることで、子どもの「自分で言いたい」という意欲が引き出されると感じました。
学級経営「先生の姿勢 → 自分への学び」の順に書く子どもの気持ちが言葉になるまで待つ先生の姿勢に、寄り添う保育・指導の意味を教わりました。
関係づくり「場面を一点に絞る」休み時間に静かに座っていた子にそっと声かけした場面が、相手にとっての安心につながることを感じました。
児童生徒理解「表情・しぐさなど“言葉になる前”を描写する」子どもの視線や小さな仕草に気づくことが、心を理解する第一歩であると気づきました。
支援・フォロー「実践 → 自分の変化」で終えるうまくいかなかった日ほど、次に向けて一歩ずつ積み重ねることの大切さを学びました。

学びを一行で伝えるコツ:授業づくり・学級経営・児童生徒理解のエピソード

教育実習の礼状を書くとき、いちばん印象を左右するのは「学んだことを一行でどう表現するか」です。
ここが曖昧だと、礼状は形式的な言葉の並びになってしまい、「どこにでもある例文」のように感じられてしまいます。逆に、たった一行でも“実習で心が動いた瞬間”が描けると、読み手はその時間を一緒に思い出すように、温度を持って受け取ってくれます。

では、その一行はどう選べば良いのでしょうか。
コツは、「場面+自分が感じたこと」 のセットで考えることです。


例をあげてみます。

  • 授業づくりの学び
    「児童の発言を引き出すためには、問いを“短く、待つ時間を長く”することが大切だと学びました。」
  • 学級経営の学び
    「注意する前に“気づいて声をかける”ことで、子どもは安心して教室に居られることを知りました。」
  • 児童生徒理解の学び
    「言葉にならない気持ちに耳を澄ませることが、子どもと関係をつくる第一歩だと実感しました。」

どれも、短く、しかし温度があります。
大切なのは、“事実”だけでなく 「なぜその瞬間が心に残ったのか」 を含めることです。

思い出したその場面こそ、礼状の中心に置く一行です。


NG表現と敬語の整え方:重複敬語を避けるポイント

教育実習の礼状を書くとき、もっとも気をつけたいのが「丁寧にしようとして、逆に失礼に見えてしまう表現」です。特に、重複敬語や過度なへりくだりは、マナーとしてだけでなく、あなたの言葉の印象そのものを弱めてしまいます。丁寧さは「言葉を足すこと」ではなく、適切な敬語を“整える”ことで生まれます。

まず避けたいのは、次のようなよくある重複敬語です。

  • 「ご指導いただきました → ○」
  • 「ご指導いただきましたをさせていただきました → ✕」

「〜させていただく」は便利ですが、使いすぎると過度に低姿勢で不自然になります。
教育実習は上下関係だけではなく、学ぶ者としての真摯な姿勢が求められる場。
あなたの礼状は、しっかりとした“自分の言葉”であってよいのです。


また、美しさを損なうNG表現として、以下も意識すると整います。

よくあるNG理由自然で丁寧な言い換え
たくさんご迷惑をおかけしました自己卑下が強すぎる温かく見守っていただき、ありがとうございます
大変お世話になりました抽象的で“誰にでも書ける”○○の場面でのご助言を忘れません
いろいろ教えてくださいました具体性不足授業の問い返しのタイミングを学びました

ポイントは、「何を」「どこで」を思い出して一言添えること。
丁寧さとは、形式の硬さではなく、相手との時間を思い返すことにあります。



最後に、自然に上品なトーンになる文章の整え方を。

● 文末の7割を “〜ました/〜いたします” で揃える
→ 読みやすく落ち着いた印象になる

● 「大変」「とても」を連発しない
→ 感情の過度な上げ下げは幼く見える

● 長い文章より、短く息の良い文を重ねる
→ 読み手の負担を減らす=配慮そのもの

礼状は長文にする必要はありません。
“伝わる一行”があれば、それで十分です。


教育実習の礼状 宛名・封筒・便箋の書き方

宛名の基本:校長/担任/学年主任/職員室全体への表記ルール

教育実習の礼状では、宛名の書き方がもっとも見られやすいポイントです。
内容がどれだけ丁寧でも、宛名に誤りがあると「細部の配慮が足りない」という印象につながってしまいます。
ですが、宛名ルールはたった数つの基本さえ押さえれば迷わなくなります。

まず、宛名は相手の役職 → 氏名 → “様” の順で書きます。
特に学校では役職が尊称の前に入るため、
「校長先生様」と二重敬語になるのは避けましょう。


校長先生へ

校長 〇〇 〇〇 様
(“〇〇校長先生”ではなく、“校長”を役職として先に置くのが正式)

担任の先生へ

〇年〇組 担任 〇〇 〇〇 先生
※ 担任には 「先生」 をつけるのが自然
※ 「様」ではありません(近い関係・専門職への敬称は「先生」)

学年主任へ

〇年主任 〇〇 〇〇 先生
※ ここも「先生」で統一するのが上品で落ち着いた印象に

職員室全体へ

〇〇小学校 職員室 御中
※ 個人ではなく“所属”に出す場合は 「御中」
※ 「御中」と「様」は併用しない(御中は組織、様は個人)


ここで一つ、よくあるNGを整理しておきます。

NG表記なぜダメか正しい表記例
校長先生様“先生”と“様”の二重敬語校長 〇〇 〇〇 様
〇〇小学校 校長 〇〇様順序が逆〇〇小学校 校長 〇〇 〇〇 様
職員室様組織に“様”は不適切職員室 御中

宛名は、礼状の「入口」です。
ここが整っていると、文章の印象まで自然に丁寧になります。


では、あなたの教育実習先では、
誰に一番感謝を伝えたいですか?

・学校全体に支えられたと感じたなら → 校長へ
・日々の時間をともにしたなら → 担任へ
・授業を導いてくれたなら → 指導教員へ
・チームとして迎えてくれたなら → 職員室全体へ

宛先を選ぶことは、教育実習の振り返りそのものでもあります。

封筒と差出人のレイアウト:縦書き・郵便番号・切手の位置

教育実習の礼状を郵送する際、封筒のレイアウトは「相手の受け取る第一印象」になります。
内容がどれほど丁寧であっても、封筒の書き方が雑だったり、宛名と差出人の配置が崩れていると、どこか落ち着かない印象になってしまいます。逆に、基本の配置が整っているだけで「きちんと心を込めて送られた礼状」だと自然に伝わります。

封筒は白無地の縦書き用封筒(長形4号など)が最も無難です。横書きでも失礼にはあたりませんが、学校宛の丁寧な礼状であれば縦書きが落ち着きます。


封筒レイアウトの基本(縦書き)

(右側上部) 郵便番号枠に合わせて数字を縦に記入
(中央)      宛名:役職 → 氏名 → 様 の順で、やや大きめに
(左下)      差出人:大学名/学部/氏名/住所
(左上)      切手は左上にまっすぐ貼る

切手は「左上にまっすぐ」が基本です。
斜めに貼ってしまうと、見た目が崩れるだけでなく「雑に扱われた印象」を与えかねません。


宛名の大きさの目安

  • 宛名は 中央に大きく堂々と
  • 差出人は 控えめに小さめ

この「中心を大きく・自分を控えめに」という配置が、礼状として自然で上品なバランスになります。


差出人の書き方の例

(封筒左下から縦書き)
〇〇大学 〇〇学部  
氏名  
住所(番地は縦に揃える)

メール文化に慣れていると忘れがちですが、
住所は最後まで略さずに書くのが丁寧です。


ここで、一つ問いかけです。

あなたが封筒を書くとき、「自分の名前をどこに書くか」迷ったことはありませんか?

多くの人が「裏面に差出人を書けばよいのでは?」と考えます。
ですが、礼状の場合は表の左下に差出人裏にも小さく追記が最も丁寧です。
表に差出人を置くことで、郵便物の扱い手にも配慮が行き届きます。


封筒は、礼状より先に相手が触れる「最初の言葉」です。
特別に飾る必要はありません。
ただ、まっすぐ・丁寧に・整えて。

それだけで、教育実習で過ごした時間に込めた気持ちが、静かに伝わります。


便箋の選び方と折り方・入れ方:三つ折り・表を上にして封入

教育実習の礼状を送るとき、文章だけでなく便箋そのものの選び方や、折り方・封入の向きも、相手への印象を左右します。
「中身が良ければ伝わるはず」と思う一方で、受け取った先生が最初に触れるのは便箋封筒です。ここが整っていると、あなたが教育実習の日々を丁寧に振り返り、礼状に心を込めていることが静かに伝わります。

まず、便箋は白または淡いクリーム色の無地が好印象です。キャラクター柄や色が強いものは、カジュアルな印象になってしまいます。「きちんとした気持ちを込めて書いた」という印象を届けるためには、シンプルで余白が美しい紙が向いています。罫線が薄く入っているものは書きやすく、読み手にも優しい選択です。


便箋の正しい折り方(縦書きの場合)

便箋は基本的に三つ折りにします。
「三つ折り」と聞くと難しく感じますが、実は便箋の三分の一の辺りで折るだけです。

  1. 便箋の表(書いた側)を上に向けたまま机に置く
  2. 上から三分の一の位置で折る
  3. 下から三分の一を折り上げて重ねる
  4. 折り目は指先でやさしくなぞる程度に(強く折りすぎない)

ここで大切なのは、表を上にしたまま折ることです。
折り目をつける前に便箋を裏返すと、開いたとき「裏から始まる」形になり、読む人が一瞬戸惑います。
教育実習の礼状は、“開いたときに自然に読み始められる” ことが大切です。


封筒への入れ方

封筒に入れるときは、
折った便箋の「最初の行(宛名の上)」が上側に来るように入れます。

理由は、封筒から取り出した瞬間、自然に読み始められるからです。

[封入の向き]
封筒を縦に持つ
 ↓
便箋の「書き始め」が上になるように入れる

逆向きに入れてしまうと、取り出した先生が向きを変える手間が生じます。
その“ほんの一手間”をなくすこと自体が心遣いです。


ここで少し、あなたに問いかけです。

教育実習でお世話になった先生が、この便箋を開く瞬間を思い浮かべられますか?

・職員室で、休み時間にそっと開く
・放課後、机に積まれた書類の間でふと手を止める
・帰宅後、湯気の立つお茶の横で開く

その一枚が、あなたの過ごした日々を思い出すきっかけになります。

だからこそ、紙・折り・向きは「丁寧にしすぎるくらいで、ちょうどいい」のです。


便箋は、言葉と同じくらい「気持ちを運ぶ器」です。
折り目は強くつけなくて構いません。
ただ静かに、そっと整えて。

あなたが教育実習で学んだやさしさ・まなざし・時間は、
その一つひとつの動作に宿ります。

複数宛ては一通で良い?—まとめて送る/別封で送るの判断基準

教育実習が終わったあと、「校長先生にもお世話になったし、担任の先生にも、指導教員の先生にも感謝を伝えたい…」と感じることは自然です。

しかしそこで迷うのが、礼状を一通にまとめるべきか、相手ごとに別封で送るべきかという点です。判断の基準はたったひとつ、「個人的に学びを受けた相手がいるかどうか」です。

もし、あなたが教育実習中に具体的な助言・指導・関わりを受けた先生がいるなら、その相手には別封で一通用意するのがもっとも丁寧です。

反対に、直接的なやり取りが少なかった場合や、学校全体へ感謝を伝えたい場合は、校長先生宛に一通を書き、その中で職員室全体に向けてお礼を添える形で問題ありません。


基本の判断基準

状況礼状の出し方理由・印象
日々の指導を受けた先生がいるその先生に個別で一通「あなたから学んだことがある」ことが伝わる
校長先生と直接話す機会は少なかった校長先生宛は短く、全体への挨拶として学校全体を代表して受け取っていただける
担任・指導教員とも関わりが深かった校長 / 担任 / 指導教員の三通もっとも丁寧で印象が良い
「全体にありがとう」と伝えたい校長宛に一通+職員室へ御中で一通でも可学校文化に対する敬意が伝わる

まとめてしまうときに起こりやすい“惜しい例”

  • 「先生方におかれましては〜」が抽象的で、誰に向けた言葉かわからない
  • 「大変お世話になりました」だけで、教育実習の具体性が消えてしまう

一通でも失礼ではありませんが、温度が薄くなりやすいのが難点です。
礼状は量ではなく、どれだけ“一人”の顔が浮かぶかが大切です。


ここで、あなたに小さな問いを。

教育実習の中で「この人の言葉で前に進めた」と思える先生は誰ですか?

・授業後の黒板の前で、肩越しにかけられたひと言
・休み時間の子どもとの関わりを見守りながら教えてくれた視点
・失敗した日、そっと置かれた温かい一杯の紅茶

その先生に向けて、一通だけでもいいので別封で書くと、礼状は「形式」から「感謝」へ変わります。


教育実習の礼状 送るタイミング・メール併用・Q&A

送付時期の目安:最終日〜1週間以内/長期休業・テスト期間のとき

教育実習が終わると、「礼状はいつ送るのが正しいのだろう?」と迷う方は少なくありません。
ですが、送付時期には大きな決まりはなく、“実習が終わった気持ちがまだ温かいうちに” 送ることがもっとも大切です。

目安としては、最終日から3日以内〜1週間以内が最も自然で丁寧なタイミングと考えられています。

なぜ1週間以内が良いのかというと、教育実習で共に過ごした時間の記憶が、まだ職員室にも教室にも残っているからです。先生方のなかにも、「あのときの授業、成長していたよね」「子どもたちが懐いていたよね」と、あなたの姿が印象に残っている時期です。

その時に届く礼状は、時間を共有したこと自体へのお礼として、すっと心に入ります。


しかし、教育現場には季節特有のスケジュールがあります。
長期休業前や年度末、定期テスト期間中など、学校が慌ただしい時期が重なる場合もありますよね。
そのようなときは、無理に最短で送らず、状況に合わせて配慮を添えることが大切です。

長期休業に入ってしまった場合

休み明けの初週に届くように送る
例文:

「長期休業に入られる時期であることを存じておりましたので、落ち着かれた頃にと思い、改めて御礼を申し上げます。」

テスト週間に重なってしまった場合

テスト終了直後 or 結果返却後のタイミングが自然
例文:

「テストご対応でお忙しい時期かと存じますので、失礼にあたらぬよう期間を改めてお礼申し上げます。」

どちらの場合も、“忙しい時期を理解したうえで”という姿勢が伝わると、配慮として受け取られます。


ここで、あなたに一つ問いかけです。

教育実習が終わった直後、心の中にあった気持ちは何でしたか?

・子どもたちが手を振ってくれた瞬間
・「また来てね」と言われた hallway の空気
・研究授業のあと、先生と交わした静かな会話

その温度が薄れないうちに言葉にして封筒に込める。
それが、教育実習の礼状のいちばん美しいタイミングです。


最後に、とても大切なことをひとつ。

遅くなってしまったときは、気まずくならなくて大丈夫です。
焦りよりも、“心を込めて、今書く” がいちばん誠実です。

短く、こう添えれば十分です。

「ご挨拶が遅くなり大変失礼いたしました。実習での学びを改めて整理した上で、心を込めてお礼を申し上げます。」

礼状は「期限」ではなく「気持ち」で届きます。
今、書こうと思ったその瞬間こそ、ちょうどいい時期です。

手書き/はがき/メールの使い分け:郵送が基本だが状況に応じて

教育実習の礼状は、基本は手書きの便箋+封筒での郵送がもっとも丁寧です。
手書きには、「時間をかけて言葉を選び、相手に向き合った」という気持ちが宿るからです。
教育は“人と人との関係”が中心にある以上、手で書かれた文字には、相手の心に触れる力があります。

けれども、現代の学校現場は忙しく、必ずしも同じ形が正解になるわけではありません。
大切なのは「形式」よりも、状況と相手に合わせた配慮です。


手書き便箋(郵送)

もっとも丁寧で、標準となる形

  • 研究授業で助言をいただいた
  • 毎日指導を受けた
  • 温かく迎えられた感謝を伝えたい
    こうした場合は、手書きの礼状がいちばん自然です。

心を込めて書いた跡が残る=相手の記憶に残る


はがき

簡潔にお礼を伝えたいとき

  • 実習期間が短かった
  • 関わりはあったが濃くはなかった
  • 「まずはお礼だけ早く伝えたい」という場合に向く

ただし、はがきは“カジュアル寄り”です。
校長先生・担任・指導教員など、直接指導を受けた相手には便箋の方が丁寧です。
はがきにするなら、
「短い中に想いを一行だけしっかり」
これがポイントです。


メール

状況に合わせる“補助的な手段”

  • 実習終了からすぐにお礼を伝えたいとき
  • 進路相談・今後の連絡の必要があるとき
  • 先生がメール文化に慣れている学校の場合

ただし、メールのみで終わらせると、
「形式的なお礼だったのかな…」と感じられる可能性があります。

そのため、メールを使うなら、次の形が最も丁寧です。

メールで「まずはお礼」 → 後日、便箋で正式な礼状を郵送

メールは“スピードの配慮”、
便箋は“心の配慮”。

二つは役割が違うのです。


迷ったときの基準

相手ふさわしい形式理由
校長先生手書き便箋学校全体への感謝として最も丁寧
担任の先生手書き便箋日々の関わりが中心となるため
指導教員手書き便箋授業指導に対する敬意が伝わる
学年主任手書き or はがき関わりの深さによって調整
職員室全体御中で便箋 or はがき組織への挨拶として自然
急ぎの場合メール → 後日 郵送迅速+丁寧の両立

ここで、あなたに問いかけです。

「その先生は、あなたの教育実習をどんなふうに見守ってくれていましたか?」

・授業のあと、隣に立って板書を眺めてくれた
・休み時間の関わりを、静かに背中で支えてくれた
・「大丈夫、あなたは教師になれるよ」と言ってくれた

その“声”が温かかったなら、
手書きで返すのがいちばん自然です。


礼状は、形式ではなく、
「あの時間は大切でした」という気持ちを手渡すものです。

あなたが教育実習で受け取ったものを、
相手がそっと胸に置けるように。

ゆっくり、丁寧に書けば大丈夫です。

幼稚園・保育園への場合:園長先生宛が原則/担当保育士への添え状

教育実習が幼稚園・保育園だった場合の礼状は、まず園長先生宛に一通送るのが基本です。
学校と同じように、園長先生が園全体の運営を担っているため、「教育実習を受け入れた責任者」へ感謝を届けることが丁寧な形になるからです。
しかし実際にあなたと日々を共にしたのは、担任や担当の保育士の先生たちですよね。そこで、園長先生宛の礼状に加えて、担当保育士の先生へ“添え状”をつけることで、自然で温かい印象になります。


園長先生宛で伝える内容

  • 教育実習を受け入れていただいたことへの感謝
  • 園全体の雰囲気や子どもたちの様子から学んだこと
  • 今後の進路・実習の学びを活かす決意

こちらは広く、落ち着いたトーンが向いています。

例文の方向性:

園全体に流れていた“子どもを信じて見守る姿勢”を感じました。


担当保育士への添え状で伝える内容

  • 日々の声かけ・関わりから学んだこと(一場面でOK
  • 子どもの反応を見ながら動く呼吸合わせ
  • 子どもが安心して過ごすための配慮の細やかさ

例文の方向性:

子どもの気持ちが言葉になる瞬間を、急がず待ってあげることの大切さを学びました。

添え状は、園長宛の礼状に同封してOKです。
個別に封筒を分ける必要はありません。


宛名表記の例

園長先生宛(封筒表/中央):
〇〇幼稚園
園長 〇〇 〇〇 様

担当保育士への添え状(本文中の宛名):
〇〇担任 〇〇 〇〇 先生

※ 保育士の先生には「様」ではなく「先生」を使います。


はがきは使える?

幼稚園・保育園は子ども主体の温かい空気が特徴なので、はがきでも柔らかい印象が伝わります。
ただし、実習中に深い関わりがあったなら、便箋がより丁寧です。


ここで、あなたにそっと問いかけます。

教育実習の中で、子どもと“目が合った瞬間”は覚えていますか?

・泣きそうだった子が少し笑った
・不安そうに手を握ってきた
・「先生きてー!」と手を引かれた

その瞬間は、担当の先生とあなたが一緒に育んだ時間です。
だからこそ、添え状に “その一瞬” を一行だけ入れてください。

それだけで、温度は伝わります。

親子でできる“Thank-you letter”練習:短い英文で子どもが英語を得意に

「英語でお礼を言う」ことは、子どもにとって大げさな学習ではありません。
むしろ、“ありがとう” を別の言語で言える経験は、自信の種になります。

教育実習が終わり、子どもが先生に向けて感じた気持ちを、短い英語にしてみる。
それは、“英語を教わる” ではなく、
“英語で気持ちを表現する” 小さな第一歩です。

ポイントはただ一つ。
長く書かない。短い英文1〜3行で十分。
長ければよいわけではなく、気持ちがまっすぐ伝わることが本質です。


基本の3文で完成する Thank-you letter(親子で口に出して言える)

Dear 〇〇先生,

Thank you for teaching me.
I was happy to learn with you.

From 〇〇
  • Thank you for teaching me.
     →「教えてくれてありがとう」
  • I was happy to learn with you.
     →「一緒に学べてうれしかった」

中学英語の範囲内で完結します。
でも、気持ちはちゃんと届きます。


もう少し気持ちを入れたいとき(教育実習向け)

Dear 〇〇先生,

Thank you for your warm support.
I enjoyed spending time with you and my friends.
I will remember the days in this class.

From 〇〇
  • warm support は「やさしい見守り」のニュアンス
  • I will remember the days は「大切にします」の柔らかい言い換え

堅すぎず、子どもらしいまま丁寧です。


子どもが“言ったことを先生が返しやすい”文

I will do my best from now on.
(これからもがんばります)

この一行は、先生がどんな職種でも受け止めやすい言葉です。


親がそっと添える一文(保護者の英語は簡単でOK)

Thank you for taking care of my child.
We appreciate your kindness.

「care(寄り添うこと)」「kindness(やさしさ)」
どちらも感謝が丁寧に伝わる単語です。


声に出して言う時間が、いちばんの学習効果

子どもが英語を得意になる人ほど、
最初は「書く英語」ではなく “言える英語” から始めています。

声に出して読むと、
英語が「勉強」ではなく「自分の言葉」になるからです。

5回読む必要も、暗記させる必要もありません。

親子で一緒に、1回だけ声に出せばいい。
それだけで十分です。

教育実習の礼状 例文:まとめ

教育実習の礼状は、「決まりだから書くもの」ではありません。
それは、教室で過ごした時間や、子どもたちの笑顔、先生方からの支えに対して、あなたの言葉で“ありがとう”をそっと手渡す時間です。
形式や敬語の正しさはもちろん大切ですが、いちばん大切なのは、実習で心が動いた「一瞬」を、自分の言葉で書くことです。

その一行があるだけで、礼状は誰にでも書ける文章ではなく、**“あなたにしか書けない手紙”**になります。

  • 授業づくりで迷ったときに、横でかけられた一言
  • 子どもが名前を呼んでくれたあの瞬間
  • うまくいかなかった日の帰り道に、そっと背中を押された気持ち

教育実習は、出来事よりも「心の温度」で覚えているものです。
その温度を、短くても、まっすぐに書いてください。

礼状は、うまく書こうとしなくて大丈夫です。
丁寧に書かれた字なら、少しゆっくりでも、少し震えていても、それはちゃんと「あなたの言葉」です。

そして、もし今、書く手が止まってしまうなら——
ひとつだけ、思い出してみてください。

“あの日、自分はどんな顔をしていたか。”

子どもと笑っていた日の自分が浮かぶなら、すでに大切な言葉はあなたの中にあります。

その言葉を、便箋にゆっくり置いていきましょう。
あなたの礼状は、必ず届きます。

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