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【ADHD】”忘れっぽい”を直していくための4つのポイント【提出物】

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【ADHD】”忘れっぽい”を直していくための4つのポイント【提出物】

宿題をやったんだけれど、提出を忘れてしまった。
部活の連絡を頼まれていたんだけれど、授業が終わったら、連絡のことは忘れてしまった。
外出するのに携帯電話を持ち忘れてしまってしまった。

 

普段当たり前にやることなんだけれども、
肝心な場面では忘れてしまうということが
しばしばあったりするものです。

これらはただのうっかりミスなのでしょうか?

注意散漫になって忘れてしまうことなのでしょうか?

多かれ少なかれ注意力が散漫になる傾向がある人がいます。

忘れ物をしない忘れ物をしないと意識ばかりしていても、
なかなか改善していかないことがあるのではないでしょうか?

この記事では「忘れてしまう」ということの原因を
わかりやすく解説します。

そして忘れっぽさを(努力でなく)
直していくためのポイントを紹介します。

 

忘れっぽい人とは、ADHD(注意欠如・多動障害)の傾向がある

「同じミスを繰り返す」
「締め切りが守れない」
「もの忘れが多い」

このようなことで先生に叱られたり、
学習活動に支障が出ている方は、
もしかすると注意欠如・多動性障害(ADHD)が原因かもしれません。

ADHDとは注意欠如・多動性障害という発達障害の1つです。

障害と聞くと「私の子どもが障害なのですか?」と驚くかもしれません。

心配しないでください。
障害といってもその子の持っている傾向を表現しているものです。

これらの「忘れっぽさ」が日常生活に多大に影響するほど
深刻であれば医療機関に相談した方が良いでしょう。

 

 


 

しかし大半の場合は適切な関わり方や注意の仕方で”忘れっぽさ”を軽減させることができるのです。

ADHDの人は次々と周囲のものに関心を持ち、
周囲のペースよりもエネルギッシュに様々なことに取り組むことを得意とします。

何か本人にとって夢中で取り組めるものが見つかると、私たちの想像以上の力を発揮します。

ADHDの子どもには自分自身の傾向を知った上で色々と対策していく方が心理的に安心します。

 

 

ADHDの忘れっぽい人の特徴

 

同時に色々なことに気持ちがいってしまうのがADHDの特徴

 

ものごとを忘れっぽい人には、他のことでも以下のような傾向があります。

 

・気持ちを長続きさせて地道に取り組むことが苦手で、集中が途切れがちである。

・理解していることでもケアレスミスが多い。

・課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい。

・興味のあることには集中しすぎてしまい切り替えが難しい。

・課題や活動を順序だてて行うことが難しい。

・同じことを繰り返すのが苦手。

 

 

これらのことがあると結果として能力が低い人と思われてしまうという弊害があります。

実際にはそれ以上のポテンシャルがあるにも関わらず。

この部分については学校の先生などに特徴を伝え、子どもの特性を配慮してもらうよう教育相談を進めましょう。

忘れっぽいことから生じる影響

自分が責められているという経験の積み重ねからの不適応を考慮

忘れっぽさから物事を正確にまたは期限内に行うことができないことで、次のような行動がでてくることがあります。

 

・反抗・うつ傾向

・不登校

・非行

・引きこもり

・家庭内暴力

 

はっきりと上に挙げたように現れてくることはなくても、観察をしてこのような傾向があるのかないのかを確認しましょう。

原因には本人の持っている”注意力散漫さ”という特徴から、周囲には「だらしがない」とか「怠けている」と思われてしまうことがあります。

結果として必要以上に先生や親に叱られてしまうことがあります。

そして自尊心が低下し、この年代に必要な社会に対する信頼感を育たないまま成長していくことます。

社会性 が獲得できないということは、上記のリストにあるような課題が必然的に生じてくるのです。

本来なら周囲が理解し適切なサポートを受けられ、本人が意識して生活を工夫することでもっと生きやすい環境を作ることができます。

 

【中学生】提出物を出せないのは障害? 親のできる対応方法を解説します!

 

 

ADHDの”忘れっぽさ”を直していくためのポイント

リスト化 〜 やることを横から縦にする

 

やりことの優先順位を考えて、自分の行動をデザイン

 

ADHDの忘れっぽさを直していくために
メモを取ると言うのはとても有効な方法です。

ADHDの子どもの頭の中では興味のある事は強く維持されますが、
そうでないところは すぐに忘れてしまう傾向が強くあります。

ただし、そのメモの取り方と情報の整理の仕方にはコツが必要。

と言うのも、ADHDの子供はマルチタスクつまり同時に複数の物事を進行していくことが得意ではありません。

ADHDの子供にとってやることが複数あると、気持ちがそれぞれの対象に散ってしまい、結果として何もできていないと言うことになるのですね。

 

メモが横に配列されている状態 どれからやればいいのか優先付されていない

 

メモを縦に並べている状態 優先順位をもとに何から先やるのか分かりやすい

 

ではどのようにサポートしていくのでしょうか?

メモされた情報を縦にしていく、つまり時間軸にやる順番を決めて一つ一つ終わらせていくと言う工夫が必要なのです。

まず1番目に〇〇をやる、2番目にXXをやる…というように順番を決めてこなしていく工夫がいいですね。

タスクの中で優先順位を決めていく能力を育たせたいのです。

やることが横1列に列に並んでいると、ADHDの子どもにとってどれがやればいいのか、または一つやっている最中に他のタスクが気になってしまいます。

結果としてどのタスクにも集中できないことがあります。


 

もちろんこれを親がやりなさいと言ったところで、子どもが1人で進めていく事は難しいでしょう。

親はコーチングとして、「今日朝準備するものは何ですか?」と自分の頭で考えさせるような問いを聞いていくといいですね。

特にこの年頃の子どもは、他者からあれやこれや指示をされることを嫌う傾向があります。

私たちは、本人が自分から動きたくなるようなことを質問の形で聞き、行動に気づかせると言うことが有効になってきます。

おそらく子どもは自分なりに一生懸命考えて必要なことを挙げるでしょう。

そうしたら「やる順番」を子どもに決めさせて、親はその1つ1つがやれているか確認するだけでいいのです。

 

こちらの記事では「自己決定」することの重要さを解説しています。

https://naritake.blog/exam/rebeltenn/

 

 

よく寝る

 

ADHDの子どもにとってよく寝るのは
とても効果があります。

 

なぜなら彼らの課題として
注意力が散漫になってしまうことがありますが、
睡眠が十分でないと
その判断力や集中力はさらに低下してしまうのです。

ADHDの家庭学習は、長時間タイプよりも
短期集中タイプの方が学習パフォーマンスを
上げることができます。

そのためにも余裕のある睡眠時間は設定し、
よく眠れるような環境を整えておくといいのです。

 

 

 

 

ADHDの子どもの確認する習慣をつける

 

ADHDの忘れものを減らすために
確認する習慣をつけるように働きかけたいものです。

 

 

ADHDの特徴として一度できたものに対して、
じっくりと振り返りをせずそのまま完成としてしまう
またはそのまま提出してしまうところがあります。

これは特徴の1つである衝動性との相関性があります。

1つの仕事を終えたときには
「あらためて全体を見直す」
ということを習慣化させましょう。

 


 

では「確認しましょう」と繰り返し言うところで、
なかなか確認することが「できない」のがADHDの特徴です。

 

そう考えると周囲の人の力が有用となります。

 

 

周囲の人の声かけ

 

この場合周りの親や先生が
本人に気づくような声かけをしていきたいですね。

 

例えば
「終わったらどうする?」
などと直接やることを言うのではなく、本人が自己決定できるような
言葉をかけてあげるのがポイント。

 

そのためには親や先生は本人をよく観察し、
できるようになったときには
それが定着するような賞賛をすることが欠かせないのです。

 

親や支援者のがんばりどころは
いかに核心を言わないでいられるのかというところです。

 

本人が気がつくために。

 

 

 

「焦らない」ように心がける

 

ADHDの子どもにはゆっくりと時間をかけ
焦る必要がないことを伝えていきましょう。

 

ADHDの子どもは落ち着いていればできる事は色々とあります。

 

 

しかし周りの友達との同じことをやろうと焦ってしまい、
結果として、多くのやり残しが出てしまったり
やり忘れを生じさてしまったりすることがあります。

 

 

場合によっては、周りの子どもを見えないようになるよう、
自分のことに集中できるよう環境が必要となります。

 

 

家であれば次にやりたいゲームがあり、
焦ってしまうことがありますが
「ゲームはできるよ。落ち着いてやろう」
と安心感を覚えさせていきたいですね。

 

ADHDの子どもに欠けている安心感や
社会とのつながりを感じさせながら、
一つ一つの作業を丁寧に進めていけるような
配慮をしていきましょう。

 

 

 

まとめ

 

こちらの記事ではADHDの子どもによくある
「忘れっぽさ」への対策をまとめました。

 

 

以下の4ポイントです。

・リスト化 〜 やることを横から縦にする
・よく寝る
・ADHDの子どもの確認する習慣をつける  周囲の人の声かけ
・焦らせないようにする

 

ADHDの子どもには特に良い部分を見つけ、
積極的に誉めていくことが重要です。

 

良いところを見つけるというのも慣れが必要でしょう。

 

よく観察し、その子どもの良さを見つけていきましょう。

 

 

 

追伸

 

実のところ自分自身がADHDの傾向があります。

(最近思うようになりました)

大きなデザインを描くことは好きなのですが、
細かいところには関心が行きづらいのです。

 

ブログ運営として至らぬこともあるかと思いますがよろしくお願いします。

 

もし誤字や分かりづらいところがあったらご遠慮なく教えてくださいね。

 

 

 

 

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