【保護者のための】子どもの気持ちを開くコミュニケーション術

・やる気がなくてダラダラばっかしている
・将来のことを考えていない
・言われないと勉強をしない
・注意をすると反抗的な態度をとる
子どもにいくら親身になって話したとしてもコミニケーションがうまく成り立たない。
思春期の子どもとのコミュニケーションには常に繊細さがつきまといます。
この記事では
子どもの”気持ち”を理解するためのコミニケーション術
を紹介します。
子供とのコミュニケーションが成立していない
・勉強の事や学校のことを聞いても「別に」「わからない」 としか答えない。
親と中学生のコミニュケーションでは、
全く噛み合わないと言う事は少なくありません。

子どもの気持ちに親はいつも葛藤しているのです
私はまだ子どもなの?
でも一人前として見てほしい!
常にそのようなアンビバレントな気持ちが入り組んでいます。
欲しいものがあるから買って欲しい、
でもあれやこれや言われたくない…
一方で親からすれば
この子は
やる気があるのかな?
将来のことを考えているのかな?
心配な事は多くあるけれども、
肝心の子どもが心を開いてくれなくてイライラしてしまいます。
そのようなときにはどう関われば良いのでしょうか。
中学生の気持ちは自立したい

自立への一歩を踏み出す時なのです
中学生とは、いろいろな試行錯誤を繰り返す中で
大人への入り口に差し掛かる年齢です。
自分で決めた事に
親にあれやこれや言われたくない。失敗ぐらい自由にさせてくれよ。いちいち1から10まで口出しすんじゃないよ。
子どもの心の中はそんな叫び声が鳴り響いています。
子どもにとって自分の生き方を探しているのです。
色々と言われる事にどことなく居座りの悪さを感じたり、
また反抗したりしたくなります。
まずは子供の気持ちを感じられるか?

子どもの気持ちは揺れているのです。風の中のロウソクのように。
まずは子どもの気持ちを感じられるか?
そこからのスタートです。
親が見ている子供の姿、
子どもが見ている自分の姿、
社会から見える子どもの姿。
これらは全て異なっています。
しかし全てが正しいのです。
そして全てが真実と言うことができるかもしれません。
学校で嫌なことがあったから「学校に行きたくない」と言ったとします。
「 学校休むなんてとんでもない!」 と叱る?
「 いやいや頑張って学校行こう」とはげます?
「 うんいいよ、学校行かなくても」と同意する?
どのように答えると子どもはすっきりした気持ちでコミニュケーションを取ろうとするでしょう?
上の聞き方だと親からの一方的な思いになってしまいますね。
では心を閉ざしかけている子どもには
「学校でつらいことがあったの? だから学校に行きたくなくなるのかな」
「1週間はゆっくり休んでから、今後のことを決めてみる?」
と声をかけてみては。
と言うように子どもの気持ちを想像して、
少しずつ子どもの気持ちを確認していく
共感的なコミニケーションを重ねていきたいです。

時間をかけてゆっくりと子どもの思いを受け止める
・まず子どもの気持ちを想像する
・共感的に気持ちを受け止める
・子どもが先の希望を感じられるような選択肢を示す
基本的に、このような子どもは心を閉ざしています。
閉ざしているけれども、わかってもらいたいと言う思いもあるのです。
今という時間に疲れ切っているでしょう。
ちょっと体を心をやすみ
まだこの先ある時間をゆっくりと一緒に考えてみましょう。
・少しずつヒントとなる言語を配置すること
・気持ちを確認していくこと
子どもは少しずつ大人に近づいています。
子どもなりに一人前の人間として認めてもらいたいと言う思いがあります。
・叱りつける
・一方的に励ます
・簡単に同意する
彼らの心はそんな思いとは、噛み合わないのではないでしょうか?
内心、親に甘えたい、現場から逃げたいと言うような自分でも認めたくないような感情を少しずつ理解してもらいたいのとも考えられます。
子どもの心を開くコミュニケーションは「自己決定」
行動を自分で決めるようにする

私たちには多くの選択肢があります。どのような道がいいのか。失敗してもいいから自分で納得のいく道を選んで生きます。
小学生の時と明らかに違うのは、
一方的に決めつけられることが嫌と言うことです。
私にだって失敗する権利がある。
子どもは常にこのように思っているのです。
では親としてはどのように関わっていけばいいのか?
子どもの自己決定を尊重する
子どもは自己決定を繰り返していく中で
自分の行動に責任を持つ ことができるでしょう。
ただし注意してください。
自分で決めるからといってその決定プロセス
全てに子どもに任せるのではありません。
全て任せると子どもは見放されたような感情を覚えます。
いろいろな条件を伝えていく、
そしてどのような条件であれば
最良の決定になるのかを
近くで見ていくことが大切です。
子どもは自分がどこにいるのか、まだまだわからない客観的な状況です。
・もう少し勉強時間が長ければ行きたい高校に行けるとか。
・勉強時間を増やすために、 今何の時間を減らせばいいとか?
もし子どもが親の望まない決断をしてしまったら。
そこは子どもを信じましょう。
長い目で見て、子どもが伸びていくことができます。
子どもが語り始めたら
「うんうん」
「なるほどなるほど」
と語りをさぎらないように同意していけば、
子どもは心を開いてくるのです。
タイミングを変える、環境を変える
この頃の子供と言うものは、どんなに優しく話そうと思う、
厳しく言おうと全く心を開こうとしないことがあります。
心を開く瞬間まで待つこと
あなたは表情を注意してみましょう
心なしか安心しているなと思えるような時なら、
親の提案も受け入れる可能性は大きいです。
テストが帰されたばかりで 気持ちが落ち込んでいるときに、
今後の勉強方法を話そうともあまり建設的な同意には至らないかもしれません。
そのようなタイミングを見極め、共感的なコミニケーションを重ねていくことができれば子供の心は少しずつ開いていきます。
人間にとって、心地の良いタイミングと言うのは誰にでもあります。
同じことを言う場合であっても、
最適なタイミングを狙うことを意識していきたいのです。
気持ちの良い環境を設定することも効果があります。
散らかった部屋の中では勉強に集中できません。
そのような部屋の中で「勉強がんばっているか」と励ましてもいまひとつ力が発揮できないでしょう。
そのような時に「たまにはリビングで勉強してみる?」
少し気持ちはリフレッシュさせるような声をかけてみましょう。
気持ちを前向きに目標に向かってがんばることができます。
まとめ
この記事では子どもが心を開くためのコミニケーション術を紹介しました。
・行動を自分で決めるようにする
・タイミングを変える、環境を変える
どこからが子どもで、どこからか大人なのか?誰にもわかりません。
ただそれでも子どもを一人の人間として尊重するそのような視点で見つめていくことで良いコミュニケーションがとれていきます。
子どもを信じてみましょう。