小学校に入学すると、まもなく宿題が学校の先生から出されます。中には宿題をしようとすると…泣き出してしまい、まったくやろうとしない子どももいます。
ただの子どものわがまま?、学習の遅れ?さまざまな理由があるでしょう。この記事ではその理由と保護者ができることを解説していきます。
宿題やりたくないと泣く子ども…その理由は?
子どもが宿題をやりたくないと泣く理由は、心理的および社会的な要因が複雑に絡み合っています。
以下に、主な理由を詳しく説明します。
切り替えの苦手さ
まず、切り替えの苦手さが挙げられます。
多くの子どもは遊びから勉強に切り替えることが難しく、特に発達障害を持つ子どもはこの傾向が顕著です。遊びに夢中になっていると、急に宿題を始めることに対して強い抵抗感を示し、結果的に泣いてしまうことがあります。
泣いてしまうのは…不安やストレス
次に、不安やストレスの影響も重要です。
宿題という課題は、特にプレッシャーを感じやすい子どもにとっては大きなストレス源となります。宿題の内容が難しい場合や、過去の失敗からくる不安感が強いと、泣いてしまうことがあります。例えば、問題が解けないことへの恐怖や、親からの期待に応えられないことへの不安が影響しています。
終わるまでの、見通しが持てない?
また、見通しを立てるのが苦手な子どもも多いです。
宿題がどれくらいの時間で終わるか、どのように進めればよいかを予測できないため、「終わらないかもしれない」という恐れから泣いてしまうことがあります。このような見通しの欠如は、特に小学校低学年の子どもによく見られます。
集中できてる?子どもの環境は
さらに、環境要因も無視できません。宿題をする場所が散らかっていたり、周囲が騒がしかったりすると集中できず、イライラして泣くことがあります。また、お腹が空いていると情緒が不安定になりやすく、宿題をする気力を失うこともあります。
親からのプレッシャーを感じていませんか?
最後に、親からのプレッシャーや期待も影響します。「もっと頑張れ」といった言葉や態度が子どもに重圧を与え、それが泣く原因になることがあります。特に厳しい指摘や注意は、子どもの自信を削ぎ、不安感を増幅させる要因となります。
これらの要因は相互に関連しており、一つだけではなく複数の理由が重なっている場合が多いです。子どもが宿題で泣く姿を見ると親として心配になりますが、その背景には様々な心理的・社会的要因が存在することを理解することが重要です。
宿題をやりたくないと泣く子ども…その対応を解説
上に挙げたように子どもにはストレスを感じていることもあるようです。次の方法を考えてみましょう。
子どもの宿題ストレスを軽減する方法
子どもの宿題ストレスを軽減するためには、親が実践できる具体的なアプローチがいくつかあります。以下にその方法をリスト形式で整理しました。
親ができる宿題へのポジティブなアプローチ
親が子どもの宿題に対してポジティブなアプローチを取ることは、子どもの学習意欲や自信を高めるために非常に重要です。以下に具体的な方法をリスト形式で示します。
これらの方法は、親子間のコミュニケーションや信頼関係を深めるだけでなく、子どもの学習意欲や自立心を育む助けにもなります。ストレスの少ない学習環境を整えることで、子どもはより良い学びの体験ができるでしょう。
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宿題をやりたくないと泣く子ども…その理由と対応を解説:まとめ
小学校入学後、宿題に対する子どもの拒否感や泣く理由には、切り替えの苦手さ、不安やストレス、見通しの欠如、集中しづらい環境、親のプレッシャーなどが挙げられます。
親ができる対策として、静かな学習環境の整備、褒める習慣、スケジュール管理、一緒に勉強する姿勢、リラックスタイムの設定などが効果的です。子どもの心理や行動を理解し、前向きにサポートすることで、学びへの意欲を高め、家庭でのストレスを軽減する助けになります。