【元教師直伝】総合型選抜エントリーシートの最強の書き方!合格と子供の「自立」を引き出す親のサポート術
かつて高校教師として、何百人もの生徒の進路を見てきました。
総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートは、単なる受験書類ではありません。
それは、お子さんが「自分とは何か」を見つめ、未来へ踏み出すための大切な第一歩です。
このシート作成を通じて、お子様の個性を最大限に引き出し、
最終的な「自立」へと導くための親御さんの役割と、合格を掴むための具体的な書き方の秘訣を、元教師の視点からお伝えします。
🎯 総合型選抜エントリーシートで合格を掴む!元教師が伝える「評価される書き方」の答え

自己PRと志望理由に一貫性を!大学が求める人物像と「マッチ」させる分析術
総合型選抜の合否は、突き詰めれば「大学が求める人物像」と
「お子様の個性」がどれだけ一貫性を持ってマッチしているかで決まります。
大学側は、入学後に意欲的に学び、将来社会で活躍する学生を求めているため、矛盾した自己PRや志望理由には興味を持ちません。
1. 大学の「アドミッション・ポリシー」の徹底分析
まず最初に行うべきは、志望学部のアドミッション・ポリシー(AP)の徹底的な読み込みです。
これは、大学が「どのような学生に入学してほしいか」
を明記した、いわば大学からのラブレターです。
- APから読み解くべき要素:
- その学部が解決したい社会的な課題は何か?(例:地域活性化、環境問題)
- その学問を学ぶ上で重視される資質・能力は何か?(例:チームワーク、論理的思考力、探求心)
お子様が持つ強み(自己PR)が、このAPで求められている要素と
どのようにリンクするかを、具体的なキーワードで洗い出しましょう。
2. 「過去」「現在」「未来」を結ぶ一本の線
一貫性のあるエントリーシートとは、お子様の物語が「過去・現在・未来」で論理的に繋がっている状態です。
| 時期 | 書類上の役割 | 考えるべきこと(親御さんの問いかけ) |
| 過去 | 自己PRの根拠 | なぜその活動に取り組んだのか?その経験から何に気づき、何が課題だと感じたか? |
| 現在 | 志望理由の動機 | 過去の課題や気づきを解決するために、今、この大学で何を学びたいのか? |
| 未来 | 大学で学ぶ目的 | その学びを活かして、卒業後に社会で何を成し遂げたいのか?(=大学のアドミッション・ポリシーの実現に繋がるか) |
この三点が一本の線で結ばれると、お子様の自己PRは単なる活動報告ではなく、
「社会に対する問題意識から生まれた、明確な学習計画」へと昇華されます。
3. 親御さんは「ナビゲーター」に徹する
お子さんが自力でこの論理的な繋がりを見つけるのは難しいものです。
親御さんは「ナビゲーター」に徹し、問いかけを通じて整理を手伝ってください。
NGな声かけ:「この大学に受かるために、もっとすごい活動はないの?」
OKな問いかけ:「あなたが高校時代に一番夢中になれたことは何?
それは今の志望理由とどう繋がっているかな?」
お子様が自らの経験と言葉で語れるように、
共感しながら「なぜ?」を深掘りしていくことが、
大学とのマッチング精度を飛躍的に高める最大の分析術となります。

抽象的な表現はNG。具体的エピソードを「言語化」して説得力を高める3つのポイント

「私はリーダーシップがあります」「貴学で主体的に学びたいです」
—これらは評価されない抽象的な表現の典型です。
なぜなら、事実や行動が伴わない形容詞は、
大学の評価者にとって「証拠のない主張」に過ぎないからです。
エントリーシートは、あなたが持つ能力を「エピソードという証拠」で裏付け、
評価者に追体験させるためのものです。
ここでは、お子様の経験を説得力のある文章に昇華させるための、
3つの言語化のポイントをお伝えします。
ポイント1「行動」と「結果」の定量化を徹底する
抽象的な言葉を、数字や具体的な行動に置き換えるだけで、説得力は劇的に向上します。
| 抽象的な表現 (NG例) | 具体的な表現 (OK例) |
| 「積極的に活動した」 | 「毎日朝7時に校庭で清掃活動を1年間続けた」 |
| 「部活でチームをまとめた」 | 「メンバー15人の意見を調整し、練習メニューを30%改善した結果、県大会ベスト8を達成した」 |
| 「努力して成績が上がった」 | 「苦手だった数学を放課後2時間自習し、学年順位を100位上げた」 |
親御さんは、お子様の話を聞く際、
「どれくらい?」「何人?」と問いかけ、定量化を促しましょう。
ポイント2:「感情」ではなく「思考」を記述する
「楽しかった」「感動した」といった感情は、その場にいない評価者には伝わりません。
重要なのは、そのエピソードを通じて、お子様が何を考え、
どう行動を変容させたかという「思考のプロセス」を記述することです。
- 言語化の視点:
- 直面した課題:何が問題だったのか?
- 思考(戦略):その問題を解決するために、なぜその行動を選んだのか?
- 行動(実行):実際に何をしたのか?(=自己PR)
例えば、「ゴミ問題に興味を持った」という記述ではなく、
「地域のイベントで大量の使い捨て容器を見て、
このままではいけないという危機感を抱き(思考)、
代替品を探すために専門家へのメールを30通送った(行動)」と記述することで、
探求心と行動力が明確に示されます。
ポイント3:【目的意識】「なぜその経験が必要だったか」を必ず結びつける
エピソードの羅列で終わらせず、その経験が「今の自分」と
「志望理由」にどう繋がっているかまで言語化して初めて、自己PRは機能します。
活動そのものの内容よりも、「その活動を通じて得た学びが、
貴学で学ぶ上で不可欠である」というロジックを示すことが重要です。
- 接続の例文:
- 「文化祭のリーダー経験を通じて、多様な意見を統合する力を身につけました。
これは、貴学の〇〇研究で必要とされるディスカッション能力に直結すると確信しています。」
- 「文化祭のリーダー経験を通じて、多様な意見を統合する力を身につけました。
具体的エピソードを証拠とし、その経験から生まれた思考と学びが、
志望大学での活動(未来)に役立つことを論理的に結びつけましょう。
例文通りでは受からない?お子さん自身の「声」を引き出すための親子の問いかけ法
市販の書籍やインターネットには、多くの「合格者のエントリーシートの例文」が出回っています。
しかし、断言します。例文を真似した文章では、絶対に合格できません。
大学の評価者は毎年何百枚ものシートを読みます。
個性がない、テンプレート通りの文章は一瞬で見抜かれ、
評価の対象外となってしまうからです。
お子さん自身の「声(本質的な動機や思考)」を引き出すには、
親御さんによる適切な「問いかけ」が不可欠です。
1. 例文の「中身」ではなく「型」を学ぶ
例文を見て学ぶべきは、使われている表現や内容ではなく論理的な「型」です。
- 例文から抽出するべき要素:
- 問題提起: 私が取り組んだ課題は何だったか?
- 行動と解決: それに対し、具体的にどう動いたか?
- 学びと未来: その経験が、どう志望大学での学びに繋がるか?
お子様が例文を参考にする際は、この骨組みだけを意識させ、
肉付けは必ずお子様自身の言葉とエピソードを使うように指導してください。
2. 本質的な動機を引き出す「5W1H+なぜ」の問いかけ
お子様が「部活を頑張った」「ボランティアをした」と話したとき、
そこで話を終わりにせず、深掘りをする問いかけを続けましょう。
特に、「なぜ?」という質問を繰り返すことが、
お子さんの本音や本質的な動機を引き出します。
| 問いかけの例 | 目的 |
| 「いつ、どこで、その活動を始めたの?」 | 行動のきっかけ(原体験)を明確にする。 |
| 「その時、誰に、どんな影響を与えたと思う?」 | 周囲との関わりや影響力(協調性、リーダーシップ)を言語化する。 |
| 「大変だったけど、なぜ辞めずに続けられたの?」 | 忍耐力や**心の奥にある原動力(本質的な動機)**を引き出す。 |
| 「その経験は、今のあなたにどう役立っている?」 | 過去と現在の繋がり、学びの定着度を確認する。 |
親御さんがこれらの問いかけを繰り返すことで、
お子様は「書くべきこと」ではなく「自分が本当に伝えたいこと」を発見できるようになります。
3. 「否定」ではなく「共感」で語彙力を育てる
お子様が「うまく書けない」「いい言葉が見つからない」と悩んだ時、
親御さんがすぐに正解を教えたり、表現を否定したりすることは避けてください。
まずは「そうか、この経験を表現する言葉を探しているんだね」と共感し、
お子様が使いたかった言葉に近い語彙を一緒に探してあげる、辞書代わりになることが重要です。
お子さんが自らの力で適切な言葉(声)を選び取り、その言葉で書かれた文章だからこそ、
評価者に熱意が伝わり、合格へと繋がるのです。
【総合型選抜】親のサポートが合否を左右する?エントリーシート作成を成功に導く家庭の環境作り

過保護でも放任でもない絶妙な距離感。子供の「書けない」を「書きたい」に変える対話術
エントリーシートの作成期間は、お子様にとって自己と徹底的に向き合う、
精神的に非常に負荷のかかる作業です。
この時期、親御さんの関わり方が「過保護」になると自立の機会を奪い、
「放任」になると不安を増幅させてしまいます。
目指すべきは、お子様が安心して自己開示し、
主体的に取り組めるように見守る「絶妙な距離感」です。
1. 親御さんの役割は「秘書」と「壁打ち相手」
お子様が主体的に書くためには、親御さんが「代筆者」ではなく、
「優秀な秘書」と「共感的な壁打ち相手」に徹することが大切です。
| 役割 | 具体的な行動(親御さん) | NGな行動(絶対に避けるべきこと) |
| 秘書 | 出願期間、必要書類、大学のAPなど情報の整理と提示を行う。 | 締め切りを代わりに入力したり、文章の表現を勝手に修正したりする。 |
| 壁打ち相手 | お子様の口から出たアイデアや悩みを傾聴し、「なぜそう思う?」と掘り下げの問いかけをする。 | 「そのエピソードは弱い」「もっといい話にしなきゃ」と価値判断を加える。 |
お子様には執筆の自由と責任を、親御さんには環境整備の責任を分担することで、健全なチーム戦が成立します。
2. 「書けない」は「書きたくない」ではない証拠
お子様が「書けない」「何もない」と訴えてきたとき、
それは「自分にはアピールできるものがない」と絶望しているサインです。
この状態で「頑張りなさい」と励ますのは逆効果です。
お子様を安心させ、承認する対話術を実践しましょう。
- 「書けない」を「書きたい」に変える対話術:
- 承認: 「今、自分と向き合うのが苦しいんだね。すごく頑張ってるよ。」
- 事実確認: 「完璧な文章じゃなくていいから、頭に浮かんだことを箇条書きにしてみようか。」
- 過去への誘導: 「あなたが小学校や中学校で、誰かに感謝された、あるいはムカついて思わず行動したことは何だった?」
過去の強い感情や具体的な行動を思い出すよう促すことで、
お子様は「書くべきこと」ではなく「自分が感じたこと」にアクセスでき、
「書きたい」という内発的な動機に繋がります。
3. ルールは「相談する権利」だけ
親子間で「エントリーシートに関するルール」を設けるなら、
それはただ一つ、「困ったら必ず親に相談する権利がある」というものだけにしてください。
親御さんは、お子様が助けを求めてきたとき、
いつでも温かく受け止められる体勢を維持します。
この心理的なセーフティネットこそが、お子様がプレッシャーを感じすぎず、
最後まで自分の力で書き抜くための最大のエネルギー源となるのです。
合格の鍵は習慣にあり!エントリーシートの深みを増す「家庭学習」の重要性

総合型選抜は、ペーパーテストが中心の一般選抜に比べ
「学力」が軽視されると思われがちですが、
それは大きな誤解です。エントリーシートや面接で問われるのは、
「高校までの学びを通じて培った思考力と表現力」です。
これらの力は、一夜漬けでは身につきません。日々の家庭学習を通じて、
知識を「覚える」から知識を「使う」習慣に変えることが、エントリーシートに深みを持たせる鍵となります。
1. エントリーシートに活きる家庭学習の「質」の転換
単に机に向かう時間を増やすのではなく、学習の目的を「点数を取る」ことから「考える材料を集める」ことに変えましょう。
| 従来の学習 (NG) | 総合型選抜のための家庭学習 (OK) |
| 問題集を解き、答え合わせで終了する。 | 答え合わせ後、「なぜこの現象が起こるのか?」と疑問を深掘りし、調べてノートにまとめる。 |
| ニュースを流し聞きする。 | ニュースから気になったキーワードを3つ選び、それが志望学部の研究分野とどう繋がるかを考える。 |
| 英単語をひたすら暗記する。 | 覚えた英単語を使って、自己PRのエピソードを英語で説明する練習をする。 |
この「なぜ?」を繰り返す習慣こそが、面接でも揺るがない論理的思考力を育みます。
2. 自立を促す「家庭学習の場」の整備と信頼
親御さんは、お子様の学習内容に口出しするのではなく、学習環境を整備し、「任せる」という揺るぎない姿勢を示すことが動機付けに繋がります。
- 知識を広げるツールの提供: 英検やTOEFLといった外部試験の対策も、家庭学習の一環です。これらのスコアは、エントリーシートにおける「客観的な学力の裏付け」として非常に強力です。また、新聞や専門誌など、普段触れない情報源をさりげなく提供し、ニュースへの感度向上をサポートしましょう。
- 「任せる」姿勢の重要性: スケジュール管理や休憩時間は、お子様自身に決めさせましょう。親が管理しすぎると、それは「親のタスク」となり、自立的な学習意欲を損ねます。
3. 「家庭学習」がエントリーシートの説得力となる
最終的に、エントリーシートの文章は、どれだけ「調べたか」「考えたか」という家庭学習の深さに裏打ちされます。
例えば、志望理由で「環境問題を解決したい」と書いた場合、その背景に「家庭学習で環境経済学の論文を読み、自分の住む地域の具体的な課題と結びつけて考察した」という事実があれば、その文章は単なる願望ではなく、説得力のある学習計画へと変わります。
合格の鍵は、「机に向かう時間」ではなく、「自分の志望理由を深める時間」を家庭で確保し、その習慣を身につけることにあるのです。
しかし、自学自習の「継続」こそが、家庭だけで行う最大の難関です
「よし、今日から家庭学習を習慣化しよう!」と意気込んでも、
実際にそれを続けること、そして「基礎の抜け」を正確に埋めていくことは、
多忙な親御さんにとっては最も負担の大きい課題ではないでしょうか。
お母様方がお仕事や家事を抱える中で、毎日のように
お子さんの勉強に寄り添い、適切な計画を立て、つまずきを教える役割をすべて担い続けるのは、
現実的な限界があります。
ましてや、高校留年の背景にある複雑な基礎学力の抜けを親が教えようとすると、
イライラから親子関係が悪化し、
せっかく芽生えたお子さんのやる気を摘んでしまう危険性すらあるのです。
プロのサポートは、家庭学習を「習慣」へと昇華させる鍵
家庭学習の習慣化を成功させるには、
「計画」と「適切なペースメーカー」が必要です。
ここでメガスタのような専門のサポートを活用することが、
親子の負担を減らし、成果を最大化する賢明な選択となります。

メガスタの強みは、単に問題を教える家庭教師ではなく、
通信制高校や高認のカリキュラムに特化したプロ教師がいる点です。
彼らは、お子さんの「基礎がどこで止まっているか」を正確に診断し、
推奨したような「足場を固める」ためのオーダーメイドの個別カリキュラムを作成してくれます。
オンライン指導なら、親御さんの仕事中も安心
オンラインでの個別指導形式は、親御さんが仕事や家事で忙しい時間帯でも、
お子さんが自宅で質の高い指導を受けられるというメリットがあります。
高校留年という経験を活かし、「自分の弱点を最短で克服する」
ことに集中できるよう、メガスタのプロ教師が献身的に伴走してくれます。
プロの客観的な視点と専門的な指導が入ることで、お子さんは「努力すれば、結果は出る」
という小さな成功体験を積み重ねやすくなり、
親御さんは「環境を整え、見守る」という本来の役割に集中できるようになります。
家庭学習への「適切な投資」が、自立の未来を約束します
お子さんの自学自習を確かな力に変え、自立した未来へと繋げるためには、
専門家の力という適切な投資が必要です。
メガスタのようなプロのサポートを得ることで、親御さんは安心感を、
お子さんは自信と学習の継続性を手に入れることができます。
お子さんが高校留年という経験を糧に、最短で次の進路
(通信制、高認、専門学校など)に進めるよう、ぜひこのサポートを検討してみてください。
今の学び方を見直したい方は、まずメガスタの無料体験をチェックしてみてください。
総合型選抜エントリーシートで子供の自立を応援:まとめ
本記事を通じて、総合型選抜のエントリーシートが、単なる大学入試の書類ではなく、お子様が自己を深く掘り下げ、未来を自らの言葉で選び取る「自立へのマイルストーン」であるという点をお伝えしてきました。
合格を掴むための具体的な戦略は、以下の三点に集約されます。
- 徹底した一貫性: 自己PR(過去の経験)と志望理由(未来への目標)を、大学のアドミッション・ポリシーに「マッチ」させ、論理的な一本の線で結ぶこと。
- 具体的な言語化: 抽象的な表現を避け、具体的な「行動」「思考」「結果」を定量的に記述し、文章の説得力を高めること。
- 親の「信頼」という名のサポート: 過保護でも放任でもなく、情報のサポートと心理的な安心感を与える「絶妙な距離感」で、お子様の「書けない」を「書きたい」に変えること。
元教師として最も強くお伝えしたいのは、お子様がエントリーシートを書き終えたとき、合格・不合格にかかわらず、その子は自分の力で未来を切り開く自信を手に入れているということです。
親御さんの揺るぎない信頼こそが、お子様を最も強くする「家庭学習」であり、最高の動機付けです。今日から、お子様の力を信じて、笑顔で自立を応援していきましょう。あなたのサポートが、お子様の未来を照らす確かな光となります。
