
最近、うちの子どもが学校に行く時間になると不調を訴えてきて…
このような時はお子様に不登校の兆候が出始めている時かもしれません。
親としてはこのような時に子どもの心理状態をどのように理解すればいいでしょう?
もし、子どもの気持ちを上手に理解できないと、子どもの不登校からの復帰はさらに時間がかかることでになります。
親としてもぜひ子どもの気持ちをどのように捉えればいいのか知りたいと思います。
この記事では不登校の子どもへの親がとるといい対応方法を解説します。
まずは不登校児の心理状態
不登校と言うと学校での教育活動全てに不適応を起こしていると思いがちでしょうが、決してそのような事はありません。
小さな1つの部分に違和感を感じ、それが徐々に大きくなって心のストレスとなってきました。
子どもの心の状態として以下のようなものがあります。
不登校の子どもの心理状態
- 学校の全部が嫌なわけではない
- 集団の中での振る舞い方がわからない
- 友達と仲よくしたいけれど話題が合わない
- 相性の悪いの先生を嫌に思っていたら、他の先生や学校そのものも苦手になった
- 私の言いたいことはあるが、言いづらい空気のままになった。
- 失敗して自信を喪失した
- 朝起きたいのに、起きられない
それぞれの特徴について解説します。
不登校の心理1: 学校の全部が嫌なわけではない
不登校といっても学校全部が嫌では無いのです。
授業を聞いて勉強するのは好きだけれども、休み時間に友達と関わるのが苦手。
逆に友達と一緒にいる時間が楽しいけれども、
先生の授業を聞くのがしんどいなどの例があります。
不登校の心理2: 集団の中での振る舞い方がわからない


友達集団が学校の中では自然と生まれてきます。
不登校になる子供の気持ちとしては入りたい気持ちはあるものの
友達の中でどう振る舞っていいのかわからないようです。
また一人ぼっちではいたくない、一人ぼっちと見られたくないと言う心理もあります。
不登校の心理3: 友達と仲よくしたいけれど話題が合わない


中学生、高校生ともなるとそれぞれの趣味や好みでいろいろな会話をします。
友達関係でいたいと思ってもそのグループの話す
話題に合わないとなると学校にいても楽しくないとう感情が生まれてきます。
例えば、友達はみんなゲームの話をしているのに、
自分は親にゲームをさせてもらえないのでグループに入れないこんな例もあります。
不登校の心理4: 相性の悪いの先生を嫌に思っていたら、他の先生や学校そのものも苦手になった


特定の先生と全く気が合わないと思うことがあります。
その先生に会いたくない、避けたいと思っているうちにその気持ちが他の教師や学校にも移っていき不登校になってしまうと言う気持ちがありますと言う気持ちがあります。
不登校の心理5: 私の言いたいことはあるが、言いづらい空気のままになった


自分の心の中ではいろいろな言いたい思いもあるのに、周りの様子を気にしすぎて心に溜めすぎてしまう。
例えば 先生の教え方わかんないなぁとか、ある友達が私に意地悪をしてくるんだけれどもこのような気持ちを持ってはいるけれども、このことを伝える良い相談相手がいない ことがあります。
結果としてずっと胸の中に溜め続けて、学校に行かなくなってしまうことがあります。
不登校の心理6: 失敗して自信を喪失した


部活や授業で失敗が積み重なり自信を失って学校に行かなくなることもあります。
このような時は自分をどのように肯定的に捉えれば良いのか戸惑ってしまいます。
不登校の心理7: 朝起きたいのに、起きられない


朝に起きれないまま不登校になる。
生活習慣の乱れなどから夜更かしが続き、朝起きれなくなることもありあます。
また 発達障害に起因する精神疾患の可能性もあるかもしれません。
このような場合は関係機関と相談をすることが必要です。
何よりも親ができる対応方法は?
子どもが不登校になった時にできる親の対応方法は、「子どもの存在を認め、気持ちを安心させる」ことです。
なぜなら、不登校の子ども心理状態は上にあげた通り、大きく自信をなくしているからです。
子どもは一度安心できる家という場所で、自分をありのままでいいと認めてくれる親に守られながら心のエネルギーを回復するのを見守ってあげることです。
やがて子どもは自信を取り戻し「何か」をやってみたいと思うようになります。
「学校行ってみようかな」
「地域のボランティアって楽しそうだな」
「体力つけるためにジョギングしようかな」
親はそのような子どもの中から湧き上がった思いを暖めて、また生きることの喜びを共感していけばいいのです。
少し抽象的になりましたので具体的なステップとして解説します。
- 前向きな気持ちを取り戻せるまで待つ
- 肯定する言葉をかける
- 一緒に活動する
前向きな気持ちを取り戻せるまで待つ
子どもが前向きな気持ちになるまで待ちます。
なぜなら不登校の子どもは心理的なエネルギーが低い状態になっているからです。
親ができることには子どもに前向きな気持ちになるまで待つことです。
待つといっても「放っておく」とは違います。
子どもにとっても親が見守ってくれるという思いを持てるように、時にちょっと声をかけて体調を気遣ったり、雑談をしたりして、あなたに関心があることを伝えることが大切です。
肯定する言葉をかける
子どもが少し元気になると「何かしたいな」と呟くことがあります。
そのような時には子どもに対して肯定的な言葉をかけます。
なぜなら、肯定的な言葉を受けることで、自信を取り戻し外の世界とまた繋がりたいという人間が本来持つ社会的関心を持てるからです。
気をつけるのは「がんばったね、次は〇〇しよう」とつい親の思いを行ってしまうことです。
子どもの現段階を丁寧に認め、褒めてあげることで、不登校で失った自信を回復することができるのです。
一緒に活動する
何か活動を始めたいと思った子どもには親も一緒に活動をしてあげてください。
なぜなら子どもはまだまだ外の世界を信じられるものとして見られていないところがあります。
ヴィゴツキーという心理学者は「発達の再近接領域」として幼児が本来なら一人でできることでも保護者が見ていなければなかなかできない様子を呼びました。
それと同様で心理的に一時後退している状態には親がそばにいて、一緒にやっているということは心理的な励みと安心になります。
子どもの複数の居場所を見つける
子どもが所属できる複数の場所を見つけるよう努めましょう。
なぜなら、学校という社会だけでなく、もう一つ子どもが生き生きできる場所があることで一つがきいしくなっても逃げ場がある・自分の存在を感じられる場所があるからです。
もちろんが学校が大好きでという子どもでも何かのきっかけで心が折れてしまうことがあります。
そのような時にも別の仲間やコーチがいることで気持ちをそちらに向けられます。
例えば陸上や水泳などの個人競技に所属してもいいかもしれません。
または自習スペースのようなところでもいいでしょう。
お子様が居て安心するような場所をじっくりと見つけることができるとても安心します。
勉強のことも少し話題にする
子どもの気持ちが戻ってきたのであれば、勉強のことを少し話題にしてもいいかもしれません。
なぜなら、子どもにとって学力を高めることはその後の進路選択の場面でも重要なことだからです。
ただし、親が主導的になって進めるのはNGです。また目標を決めるというのも同様です。
「勉強休んでたけど、どう?」くらいの少し話を振るくらいの感覚ですね。
まだ学校には行けない段階であっても、家で勉強を短い時間から進めることが可能なら少しずつチャレンジして見てください。
不登校の心理状態は?親の対応方法: まとめ
子どもが不登校になったときの親の対応方法や気持ちの持ち方をまとめました。
不登校になってしまった子どもの心理はデリケートになっています。
しかし心のエネルギーが貯まるまで見届けてあげれば必ず回復します。
お子様を信じて、その子の持ち味が出せるようなサポートをしてきましょう。