最近ではタブレットで勉強をするという人もチラホラいます。

「タブレットで勉強して、力がつくの?」
「子どもが遊んでしまわないの?」
このような心配する声をよく聞きます。
小学生からタブレットが一人一台配布されている時代ですが、それって本当に学習に効果があるか知りたいところです。
ではタブレット学習は効果がないのでしょうか?
いいえ、タブレットを使うことによって効果的に学べる分野があります。
結論は「紙学習にタブレット学習を取り入れる」ことで、効果的な学習ができるのです。
紙学習だけでもダメ。
タブレット学習だけでもNO
ハイブリッド方式がいいのです。
この記事では「紙学習にタブレット学習を取り入れるといい理由」を解説します。
紙での学習のメリットと効果
紙ベースでの学習には次のメリットがあります。
- 紙教材は豊富な種類がある
- 紙はページを素早く開ける
- 紙には直接書き込める
- 紙教材には付箋を利用できる
- 紙に手書きをすることで記憶に残りやすい
紙学習のメリットは「豊富な種類」


教科書やドリル、参考者など紙媒体のテキストは豊富な種類があります。
紙での学習は長い歴史を持っています。
その分多くの参考書や教材が揃っていますね。
書店に行けば、かなりの数の教材を見つけられるでしょう。
現状では学校や塾の授業も紙の教材が中心。
紙教材が積み重ねた知見にはリスペクトをしましょう。
親の世代やさらにその上は、本を通じて学んできたのです。
紙ベースの教材は種類が豊富
紙学習のメリットは「ページを素早く開ける」こと
タブレット端末では好きなページにいけないのですが、紙ベースのテキストでは自由にページを行き来することできます。
子どもたちにとって「ペラペラ」めくる感覚は心地いいものです。
使い込んだ教科書が手垢で茶色くなるのも「私って勉強がんばったんだ」と思い返せるのです。
何よりも自分が振り返りたいページにすぐにいくことができます。
タブレット等の電子書籍ではそうはいきません。
紙ベースの教材は見たい場所にすぐ行ける
紙学習のメリットは「直接書き込め、付箋を利用できる」こと


紙の教材には気になったことを自由に書き込んだり、付箋を挟んだりすることができます。
また最近では様々な種類の付箋があるので、紙ベースの学習ではたくさん活用できますね。
タブレットでもメモ機能などありますが、使いやすさでは「紙教材」の方が数枚上手です。
付箋 強粘着ブロックメモ 蛍光カラー6色 50×75mm100枚×6冊入


こちらの付箋はカラーが豊富で、意味ごとに色を使い分けられます。ほどほどの大きさのなのでコメントも自由に書けるので学習効率がUP
付箋 強粘着ブロックメモ 蛍光カラー6色 50×75mm100枚×6冊入
図解 人生がはかどる「ふせんノート」


ふせん活用事例が満載のこの1冊。内容はビジネス系のノート・思考整理・マネジメント等についてのふせん活用事例が載っています。しかしこれって学習でも活かせることが意外に多い。
紙学習のメリットは「直接書き込め、付箋を利用できる」こと!
紙学習のメリットは「記憶に残りやすく理解が深まる」こと


ノートには学んだことを自由に書き、練習をすることができます。
手で書いた方が脳内の記憶に残りやすいという研究結果もあります。
手書き学習の効果は、2016年4月6日配信のウォールストリートジャーナル(By ROBERT LEE HOTZ)『あなどれない「手書き」の学習効果』によると「書く」ことが情報を記憶に深く焼き付ける」ことが科学的にも明らかにされてきたと記しています。
Wall street journal:あなどれない「手書き」の学習効果
米プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者のデーターによると、パソコンに打ち込むより「手書きでノートを取る」学生の方が総じて成績が良いことが判明しました。
同じくノートの取り方を比較した別の研究者の実験でも、タイピングよりも手で書く人の方は「学習内容の飲み込みが良く、情報を長く記憶し、新しいアイデアを理解する」のにもたけていることが分かったということです。
「ここぞ」という時は考えを整理しながら、手書きで学習する方が合います。
手で書き込むことで、記憶が深まります。
紙学習のデメリット
紙での学習のデメリットでは以下のことがあります。
- 主体性が出づらい
- 持ち運びが不便
- 書き込むと次回から使えない
- ノートを取る時間がかかる
紙学習のデメリットは「主体性を出しずらい」こと
紙ベースの学習だと主体性が出づらい面があります。
教科書を開き・読み、ノートに書き込んだり…というプロセスは面倒に思う子どももいます。
まだまだ学習習慣が定着していないと苦手意識が生まれやる気が起きづらいものです。
教科書を開いていかにも「勉強します」というスタイルが子どもによっては親しみづらい面があります。
特に今の子どもたちは生まれた時からスマホやテレビゲームとともに育ってきた世代。
デジタルデバイスには親の感覚よりも苦手意識がなく、すぐに対応できるでしょう。
それに比べ紙教材が興味を引き出せるでしょうか?
紙学習のデメリットは「持ち運びが不便」ということ
紙ベースの学習だと持ち運びが不便です。
これが5教科だとしたら、それぞれ5冊の教科書・参考書・問題集・ノートとなるとそれらで20冊を超えてしまいます。
机周りの収納も一定以上のスペースが必要です。
勉強する環境も大切ですが、ものがあれこれ多くあるのも集中力を欠く要因になります。
紙学習のデメリットは「書き込むと次回から使えない」こと
紙ベースの学習だと、一度書き込むと次回から使いづらい面があります。
ペンでは勿論ですが、鉛筆等で書いてもうっすら残ってしまって、もう一度暗記しているか確認しようにも不都合ですね。
もちろんコピーを取れば複製は可能ですが、デジタルであればそれが無限に劣化せずに行えます。
紙学習のデメリットは「ノートを取る時間がかかる」こと
紙ベースの学習だと、ノートを取るのに時間がかかります。
特に書き込むという習慣がないと書くというのに時間や手間が取られてしまいます。
その手で書くことで覚えるという声もあります。
ただPCやタブレットでショートカットや推測変換など慣れていると「同じことを何度もしないといけなのか」とイライラする気持ちになってくるでしょう。
一方でタブレット学習のメリット・デメリットにはどのようなものがあるでしょう?
タブレット学習のメリット
タブレット学習には次のようなメリットがあります。
- テンポよくゲーム感覚で勉強できる
- 動画で学習できる
- 間違った問題を繰り返しできる
- 保護者が学習状況を把握できる
テンポよくゲーム感覚で勉強できる


タブレット学習のメリットに「テンポよくゲーム感覚で勉強できる」ことです。
ものを覚えるというにはリズム感が大切。
全てがわかって覚えるというよりも、半分わかるだけだけれどとりあえず覚え進む。
そういう勉強のスピード感覚をタブレット学習では5感を使って、覚えることができます。
特にタブレットになってから指での動きと視覚情報の連動性が強くなりました。
この特徴を活かした学習がタブレットのメリットです。
動画で学習できる
タブレット学習のメリットに「動画で学習できる」ことです。
動画になることで圧倒的にわかりやすくなります。
絵が動くことで覚える内容へのイメージを持ちやすくなるのです。
またナレーションなどの音声情報もついてくるので、視覚情報や文字情報だけでは覚えづらい内容にもすっきりと覚えることができますね。
間違った問題を繰り返しできる


タブレット学習のメリットに「間違った問題を繰り返しできる」ことです。
タブレット学習サービスの場合にはAIを用いて間違った問題を分析します。
何度も何度も、できるまで出題され、解く力を高めるのです。
もしできなけれど前段階の問題まで戻り、基礎力の底上げも行います。
保護者が学習状況を把握できる
タブレット学習のメリットに「保護者が学習状況を把握できる」ことです。
勉強履歴がデータベースがされます。
保護者は履歴データを自由に見ることができ、お子様の現状を把握。
今何に課題があり、どういう勉強をすればいいのかわかります。
上に挙げたコーチの力も借りつつ、最適な勉強を計画できるのです。
タブレットのデメリット
タブレット学習のデメリットには次のようなものがあります。
- 視力の低下
- 集中力の低下
- 初期投資が必要、故障すると何もできなくなる
他
タブレット学習のデメリットはこちらの記事にまとめました


では紙学習とタブレット学習をどのように組み合わせるか?
紙学習とタブレット学習の長所をとり、短所を補うように組み合わせることで効果的な学習ができます。
覚える・暗記・復習にはタブレット学習が有効
覚える・暗記・復習にはタブレット学習が有効です。
このような記憶する領域は学習の70%近い部分が該当します。
特に小学生から中学生へと変わり、学習量も一気に増えました。
記憶しなければならないことも多くあるとタブレットを使って効率的に覚えることが効果的。
これにはアプリやタブレット学習サービスを使うことで効率的に覚えるられます。
AIを使って苦手分野を判断し、繰り返し出題するからです。
タブレット学習は各社ごと料金や機能が違います。無料体験でお子さんとの相性をみてはいかがでしょう。


学習習慣をつけるのにはタブレット学習が有効
家庭での学習習慣をつけるのにはタブレット学習が有効です。
特にタブレット学習サービスには学習コーチがついてきます。
コーチというのは直接教えるのでは、学習計画や進捗管理をする役割。
もちろん途中の評価を行い子どもを励ましモチベーションを高めます。
タブレット学習サービスを利用して、学習習慣を身につけるきっかけにはおすすめです。
学習の導入部はタブレット学習がおすすめ
学習を始める時、導入部分はインプットはタブレット学習を活用しましょう。
勉強のやり始めはどうしても気持ちが乗りません。
そういう状況ではタブレットのアプリを使いながら、勉強への心理的負担を和らげることができます。
タブレット学習では学習の流れをナビゲートします。
まずはそのような流れに乗り、勉強のリズムをつかむようにしましょう。
計算や工程を覚えるものはノート
計算や工程を覚えるものはノートに書いて覚えましょう。
特に数学の計算や文章問題、理科の計算問題がノートでやるのが大切です。
計算問題は自分で式を組み立て、正しい過程で解いていくことがポイント。
これらをアプリ等でやると選択方式なので「自分で組み立てる」力が育たなくなります。
解説や論述する問題はノート
社会や理科、国語でも論述する問題はノートで勉強をします。
これらはキーワードをもとに文章を組み合わせる力が必須。
どうしてもタブレット学習では対応できません。
テキストベースの解答例を見て初めは真似するところから答え方を覚えていきましょう。
そのためにはノートに何度も書いていくことが必要なステップなのです。
タブレット学習は各社ごと料金や機能が違います。無料体験でお子さんとの相性をみてはいかがでしょう。


まとめ
紙学習に少しタブレット学習を取り入れるだけで、成績が上がります。
紙学習の特徴とタブレット学習の特徴を踏まえて学習計画を立てていきましょう。
確かにタブレットを入れることで学習効率を上げられます。
しかし計算や論述問題という「ここぞ」というとことでは記述する力が必要となります。
ノートに書くことをないがしろにはできません。
バランス良く、両方の良さを組み合わせて勉強を計画していきましょう。