「勉強しないの?」
いつまでもスマホを見ていると、保護者としてはついつい言ってしまいたくなりますよね。
返す言葉に「うっせなー」とか「べつに・・・」「疲れた」
親の心配もよそに子どもは反抗的になったり、無気力に見せたり……
保護者としてはついイライラしてしまいます。
中学生ともなるといつまでも勉強しないでスマホを見ていたり、すぐに寝てしまったり、親としてはイライラすることがありませんか?
そういう子どもの姿を見て、「うちの子だから仕様がないか…」か「いやいや、いつがんばるの!」と親の気持ちも揺らいでいますね。
やる気が出ていないのに、
本人が努力をしようと思うのは難しいでしょう
もし、ここで子どもの「やる気を出させて」、次の目標を持たせることができるとします。
おそらく本気を出して勉強をすれば、中間テストなど点数を大きく伸ばすことができます。
中学時代に目標を決めてがんばれるということは、
将来の就職や様々な勝負をしなければならない時にでも
モチベーションを保ち、粘り強く挑戦できるということです。
大切なことは「今」本気を出して挑戦するか、もしくはしないか。
ただ親としては、まだ”やる気が出ていない子ども”と「正面でぶつかって」いっても反抗期に入りかけているので、互いに傷ついてしまうことでしょう。
そのようなときに、子どもの心をほぐし、気持ちをひらく問いかけを知りたくありませんか?
この記事ではそのような子どものやる気が出る問いかけを紹介します。
言葉ではありません。言葉だと一方通行になってしまいます。
「問いかけ」であることがポイント。
つまりお子さんに質問を投げかけ、本人の気づきを引き出すことが目的なのです。
勉強しない中学生も必ず変わります。
自分の生き方に気づき、まず自分が何をすべきか、努力をすることに理解します。
まずはなぜ勉強をしないのかその背景を解説します。
なぜ中学生なのに勉強をしない? 「やる気」を出せない背景
中学生になり勉強が大切だとわかっているのに、勉強しない背景には次の4つがあります。
- 学校の勉強がわからないから
- 部活などで疲れているから
- 勉強の習慣が十分でないから
- 勉強の仕方がわからないから
こちらの1つずつ解説します。
勉強のやる気がないのは、学校の勉強がわからないから
子どもが勉強しない理由には、 学校の学習が十分にわかっていないからです
中学生になると勉強のレベルがグンと上がります。
小学校であればそれとなく前を見て、先生の話を聞いていればわかっていた内容も、 中学校になるとそうはいきません。
中間テストの出題範囲も小学校とは比較にならないくらい広範囲から出題されます。
家庭学習として実際に手を動かし、 体で覚えさせていくことが必要となります。
このような家庭学習の習慣ができていないと学校の授業についていく事は難しいでしょう。
小学校時代までの勉強マインドでいると「小さなわからないが積み重なり」「 結果として勉強がわからない授業がつまらない」というループに入ってしまうのです。
もしかして彼らにとっても今までプールで水遊びをしていたのに、気がつくと沖まで流されているようなものかもしれません。
逆に言うと日々の家庭学習の質を高め、 授業がわかると言うレベルまで引き上げれば勉強は面白いと思えるようになります。
中学生で勉強しないのは、学校の勉強がわからないから・おもしろくないと。
勉強のやる気がないのは、部活などで疲れているから
子どもが勉強しなくなる理由には、 部活等での身体的疲れが溜まっているからです。
中学では部活が始まります。
日中みっちり授業で勉強した後に、今度は部活で体を酷使すれば、いくら若いとはいえ疲労は確実にたまっていきます。
特に1年生であれば、 最初の段階として走り込み中心の練習メニューという部活も少なくありません。
そのうえ部活を行うことで学校で過ごす時間も長引きますね。
結果として家でリラックスしている時間が少なくなります。
部活後に家に帰って余力もあまりない状態で、さあ勉強やろう!という気持ちもなかなか起きようとはしません。
保護者としては子どもの身体状態・心理状態を察することもポイントです。
勉強しないのは、部活などで疲れている可能性を考えてみましょう。
勉強のやる気がないのは、学習習慣がついていないから
一日の中で、「いつ自分の机に向かうのか」「最初に何を出すのか」といった家庭学習をするための習慣がついていないことも、勉強をしない理由の一つにあります。
学習内容や教材の種類・量も小学生のころから激変しています。
これに対して勉強時間・勉強手順等を子どもにあったかたちにリニューアルする必要があります。
中間テストに向けて、毎日の勉強を積み重ねていくことが必要となってくるのです。
子どもにとっては自分の部屋に行き、1時間机に向かうだけでも最初の頃は大きな負担。
勉強をしなければと!と思っても具体的に何をしていいのかわからないのがまだまだ最初の頃の実態でしょう。
勉強しないのは、学習習慣がついていないから。
まずは1時間勉強することに慣れていこう。
とは言っても子どもの心が閉じてしまっていると学習習慣を立て直すことが難しいです。
こちらの記事では子どもとのコミュニケーション術をわかりやすく解説しました。
勉強のやる気がないのは、勉強の方法がわからないから
机に向かうことができたとしても、子どもにとって何をやったらいいのでしょう?
英単語1時間のつづり練習と1時間の計算ドリルをやったとして、
スクワットをして合唱コンクールにでるようなものです。
勉強の効果を上げていくために、どういう勉強がいいのか計画を立てていくことが重要なのです。
この学習効果をあげていくためにはどのような練習が必要なのかと無駄のない「戦い方」をしていく必要があります。
子どもに必要なのは勉強をやるべき理由と方法なのです。
勉強しないのは、勉強の方法がわからないから。
具体的に何をすればいいのか見つけていきましょう。
中学生というのに勉強をしない 〜発達障害という視点〜
上に挙げた4つの背景以外に留意したい点として発達障害の傾向があるかもということです。
発達障害は、広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。発達障害のある人は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。発達障害の人たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子供のうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして、発達障害に対する私たち一人一人の理解が必要です。
https://www.gov-online.go.jp/featured/201104/index.html
特に中学生活との関わりで言うと、集団授業・生活が本人にとって無理がき始めていることです。
もちろんが本人の努力や我慢で集団生活に合わせようとすることはできます。
しかし、発達障害の傾向が強いとどうしても
「前で先生が話しているけれど、意味がわかんない……」
など一方的なコミュニケーションや空気を読み合うといった人間関係に疲れを感じるようになります。
結果として学校生活を無気力に感じるようになるのです。
>発達障害に合わせた勉強方法を用意することで、発達障害の子どもでも学力を伸ばせるのです!
【中学生】勉強をしないからといって、放っておいていいのか?
意欲のない中学生を放っておいていいのか? いや放っておいては絶対ダメです。
イライラしている子どもになんて声を掛ければいいのでしょう。
不注意に声をかけると、余計に怒ってきてしまうし……
そのような心理状態だと、子どもを放っておいっていい・無視しておけばいいと思ってしまうこともあるでしょう。
子どもにとって「放っておかれる」というのは、そのまま見捨てられているのと同じ心理状態になってしまいます。
たしかに子どもにとっては、親から一方的に「勉強しなさい」「ゲームするな」と言われることに対して反発をする傾向が強い時期にあります。
子ども自身も今何をしなければいいのか、ぼんやりとしながらも、わかっているのです。
ですので、子どもを放っておくというはしないように心がけてください。
※ただしタイミングは重要です。どのタイミングで声をかけるのかそこがポイント!
ではどう関わればいい?
子どもに問いかけてみるのです。
自分で気づくことができるように。
ここからはそのようなマインドを育てるための不思議な言葉4選を紹介します。
中学生の「やる気」を育てる4つの問いかけ
さてここからが本番です。
子どものやる気を育てる「問いかけ」はこちらの4つです。
- 「あなたはどう思う?」
- 「では、どうするの?」
- 「今から何をやるか決めてみよう」
- 「今日の勉強はどうだった?」
こちらの言葉でなぜ子どものやる気が育つのでしょうか?
その理由を解説します。
やる気を引き出す問いかけ1「あなたはどう思う?」
子どもが自分の心に向かい合うためにまずは「あなたはどう思う?」と問いかけてみましょう
勉強に取り組まない子どもに対してついイライラが募り、怒りを爆発させてしまいませんか?
心のイライラを押さえたまま悶々と家での時間を過ごすなんてことはありませんか?
おそらく子どもでもわかっているでしょう。
「勉強をしないと高校にだって影響があるのかも・・・」
そんなときには「あなたはどう思う?」と聞いてみてください。
なぜ子どもに聞くのか? 子ども自身もわかっているのです。
今何をすべきかということを。
ただ自分にとって勉強するということが切実な動機となっていないと、スマホがあったり、テレビがあったりと易々できることに流れていきます。
そのような心の状態に対して親が怒りを見せたところで、渋々自分の部屋に行くものの勉強に集中して取り組むのは難しいでしょう。
大切なことは子どもを一人のパーソナリティとして認め、彼の自己決定を尊重することです。
その際に留意しなければならないのは、証拠を示しながら共に考えるようにします。
例えばテスト結果・個票を見せながら、「あなたはどう思うの?」と聞いてみてください。子どもは答えるでしょう。
今の自分に何が必要であるかを。
やる気を引き出す問いかけ2「では、どうするの?」
子どもの思考を引き出すために「では、どうするの?」と問いかけましょう。
子どもの言う「がんばる」は常套句です。
では具体的に何に問題があって、どのように対策を取るのか明確に答えられれば、勉強しなくて困るという状態にはなっていませんね。
子どもにとって勉強するという方法がおそらくはっきりしていないのです。
それでも一生けん命に何をしたらいいのかと考えを巡らせることには、深い意味があるのです。
「では、どうするの?」と聞き、子ども自身が何をするのか自己決定させましょう。
親は子どもの表情から、この子は何を考えているのだろうと考えることが欠かせません。
親はタイミングをはかって、率直な思いを伝えればいいのです。
「スマホ時間が多かったと思うよ」とか。
子どもはそこから自分なりの解決策を見出すことができるでしょう。
やる気を引き出す問いかけ3「今から何をやるか決めてみよう」
実際の具体的な1歩を決めるため「今から何をやるか決めてみよう」と問いかけましょう
「よし今から勉強やるぞ」といって勉強部屋にいっても、計画のない勉強ではそれは長続きしなません。
そこで「今から何をやるか決めよう」と
学校からは教科書以外にワークが配られているので、こちらを用意します。
そして子どもに「何ページから何ページまでやる?」と聞き、メモ用紙に記入しましょう。
これまで勉強に慣れていなければ、少なくてもいいのです。
[チリも積もれば]何とやらと言います。
その段階であれば答え合わせでさえも時間が相当かかります。
それでも具体的にやることを決めてそれに取り組むことできてくるのです。
子どもとの関わりで自信を持たせるということは大切ですが、それが根拠のない自信だと、ただのカラ元気です。
これまで成績が悪かった、勉強をしなかったという現実の上に、今私がどれだけ取り組んだのかという事実を重ね、それが自信につながるのです。
やる気を引き出す問いかけ4「今日の勉強はどうだった?」
上の勉強が終わったら「今日はどうだった」と聞きましょう。
子どもからは様々な答えを言うでしょう。親は共感的に聞きつつも、子どもの達成感を認めるような言葉を掛けるといいのです。
そこから得られる自信は、着実に勉強習慣に変わっていきす。
もし〇〇がわからないという答えがあれば、
翌日に繰り返しやればいいのです。
同時に翌日の勉強予定も上と同じように決めてしまうこともできます。
これはまさに勉強習慣です。
それでも気持ちが追いついてこない時は? オンラインコーチングの活用
親が上であげた言葉をかけても一向に勉強への気持ちが湧いてこないということもあるかもしれません。
そのような時はオンラインコーチングを用いましょう。
コーチングとは勉強の内容に関わるのではなく勉強の計画・進捗・フィードバックを行います。
スポーツ業界でコーチの枠割の大きさが知れ渡っています。
個人の学習でもスポーツほでではありませんが、本人にどれだけ勉強をやらせるのか、モチベーションを高めるのかと言った点でのコーチの役割に注目が集まっています。
親でない外側から、モチベーションをコントロールするので親とは違った効果を得られることができるでしょう。
コーチングを活用すると勉強しない中学生も必ず変わります。
こちらにはおすすめのオンラインコーチングを解説しました。
オンラインコーチングがどのようなものなのか是非みてください.
やる気を出すための言葉: まとめ
中学になって勉強しないという悩みでも、子ども自身の決定を
尊重できるような関係が大切ということをお伝えしました。
ついつい「勉強やったの!!」と言ってしまいがちですが、答えは子どもが持っているのです。
潜在的な力を引き出すための言葉
「あなたはどう思う」
「では、どうするの?」
「今から何をやるか決めてみよう」
「今日の勉強はどうだった」
と穏やかに聞いて、勉強する習慣がついてきます。
こちらの記事ではどうしても子どもにやる気が出ない時の親の気持ちの持ち方を解説しました。