小学生が本を読まない…活字嫌いの子に効く対処法【新聞が続きやすい理由も解説】
「うちの子、全然本を読まなくて…」
そんな悩みを持つ親御さんは、とても多いです。
本棚に本は並んでいるのに、手が伸びない。
読んでほしいと思えば思うほど、子どもは遠ざかる。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
「本を読まない」ことは、本当に問題でしょうか。
問題なのは「活字に触れない」ことです。
活字に触れる手段は、本だけではありません。
この記事では、活字嫌いの子どもに効く具体的な対処法と、なぜ新聞が本より続きやすいのかをお伝えします。
「本が苦手」な子でも、無理なく活字習慣をつくる方法があります。
読解力そのものを伸ばす方法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。
→ 小学生の読解力を上げる方法5選【国語が苦手な子に効果的】
小学生が本を読まない、は珍しくない
活字嫌いの子が増えている背景
いまの子どもたちは、生まれたときからスマホやタブレットが身近にある世代です。
動画や音声で情報を得ることに慣れているため、文字を読む必要性を感じにくい環境で育っています。
ゲームもYouTubeも、どれも即座に反応が返ってきます。
一方、本は読み始めてもすぐには何も起きない。
このテンポの違いが、活字への苦手意識を生みやすくしています。
「うちの子だけ」ではありません。
読書が苦手な子は、全国的に増えています。
環境が変わったのだから、アプローチも変える必要があります。
大切なのは、子どもを責めないことです。
「なんで読まないの」という言葉は、本への苦手意識をさらに強めてしまいます。
まず、その子なりの入口を探すことが先決です。
「読まない」には必ず理由がある
本を読まない子には、読まない理由があります。
よくある理由は、主に3つです。
ひとつ目は「難しすぎる」こと。
語彙が足りない段階で難しい本を渡されると、最初の数ページで嫌になります。
一度「読めなかった」と感じると、本全体が嫌いになることもあります。
子どもの語彙力が気になる方は、こちらも参考にしてみてください。
→ 小学生の語彙力に焦る前に!母親が「正しく読み取る力」を磨くべき3つの理由
ふたつ目は「興味がない」こと。
親が良かれと思って選んだ本でも、子どもの関心と合わなければ読み進められません。
「ためになる本」より「読みたい本」の方が、読書習慣はつきやすいです。
みっつ目は「読む時間・場所が決まっていない」こと。
習慣は、仕組みがないと続きません。
「読みなさい」と言うだけでは、動きません。
読む環境をつくることが、親の役割です。
理由がわかれば、対処法が見えてきます。
「なぜ読まないか」をまず観察してみてください。
無理に読ませると逆効果になる
「毎日30分は本を読みなさい」と言い続けると、どうなるでしょうか。
子どもにとって、本は「義務」になります。
義務になった瞬間に、楽しさは消えます。
本を開くたびに、ストレスを感じるようになります。
強制は、短期間で行動を変えることはできます。
でも、習慣にはなりません。
習慣になるのは、「自分からやりたい」と思えるときだけです。
まずは「読む量」より「読むことへの抵抗感をなくす」ことを優先してください。
ゴールは、本が嫌いでなくなること。
そのためには、楽しい体験を積み重ねることが大切です。
「読まない」を叱るより、「1行でも読めた」を褒める。
その積み重ねが、やがて自発的な読書につながります。
活字嫌いの子に効く5つの対処法

① まずはハードルを下げる(マンガ・絵本でOK)
「本=文字がぎっしり」である必要はありません。
マンガでも絵本でも、読む行為そのものが習慣の土台になります。
マンガは「文字を読む練習」として、十分に機能します。
吹き出しの中の台詞を追うことも、立派な読解行為です。
「マンガばかり読んで」と否定せず、まず読む習慣そのものを育てましょう。
絵本は、小学生になっても読んでかまいません。
文章量が少ないので、「最後まで読めた」という達成感を得やすい。
この成功体験が、次を読む意欲につながります。
ハードルを下げることは、甘やかしではありません。
子どもの現在地に合った入口を用意することです。
入口さえ見つかれば、子どもは自分で先へ進んでいきます。
② 子どもの「好き」から入る
サッカーが好きな子には、サッカー選手の伝記や技術本を。
動物が好きな子には、図鑑や動物の不思議を紹介した本を。
「好きなことについて書かれた文章」は、驚くほどスムーズに読めます。
図鑑も立派な「本」です。
全部読まなくていい。
気になったページだけ読む、それでも読書習慣の入口になります。
「ためになる本を読ませたい」という気持ちはわかります。
でも、最初は「読みたい本」を優先してください。
読むことが楽しいと感じれば、やがてジャンルは自然と広がっていきます。
子どもの「好き」を否定しないこと。
それが、読書習慣をつくる最初の一歩です。
③ 読む場所と時間を固定する
習慣は、仕組みがなければ続きません。
「時間ができたら読む」では、いつまでたっても読みません。
読む時間を決めましょう。
夕食後の15分、寝る前の10分、どちらでもかまいません。
毎日同じ時間に同じ行動をすることが、習慣をつくる鉄則です。
読む場所も固定するとより効果的です。
「ここに座ったら読む時間」という感覚が体に染み込むと、座るだけで自然と本を開くようになります。
本や新聞を「目に入る場所」に置くことも大切です。
視界に入ると、手に取る確率が上がります。
本棚にしまうより、テーブルの上に出しておく方が読まれます。
仕組みをつくるのは親の役割です。
子どもに「自分で管理しなさい」と言っても、小学生には難しい。
環境を整えることが、習慣化の最短ルートです。
④ 親が読む姿を見せる
「本を読みなさい」と言いながら、親がスマホを見ている。
子どもはよく見ています。
言葉より行動の方が、ずっと強く伝わります。
子どもの前で本や新聞を読む習慣を、親自身が持つことが大切です。
「読むのが当たり前」という家庭の空気が、子どもの行動を変えます。
「今日読んだ記事に面白いことが書いてあって」と親が話しかける。
そのひと言が、子どもの好奇心に火をつけることがあります。
「なに?なに?」と聞いてきたら、しめたものです。
読む文化は、家庭の中から育ちます。
子どもだけに求めるのではなく、家族全員で取り組む姿勢が大切です。
親子で一緒に声に出して読む「音読」の効果についても知っておくと役立ちます。
→ 「音読って本当に意味あるの?」と疑うママへ。教科書音読がもたらす驚きの効果
⑤ 本より新聞の方が続きやすい、これだけの理由
活字嫌いの子に本を渡しても、なかなか続きません。
本は長い。
最初から最後まで読み切るプレッシャーがあります。
新聞は違います。
1本の記事が200〜400字程度。
読み切りやすい長さなので、「終わった」という達成感を毎日得られます。
また、新聞は毎日届きます。
「今日届いたから読む」という自然な流れが生まれます。
「読み終わった本の次を選ぶ」という手間がない分、続けやすい。
テーマも多彩です。
スポーツ、動物、科学、エンタメ、社会。
その日の気分で読む記事を選べるので、「合わない」と感じにくい。
本が苦手な子にとって、新聞は「活字への入口」として非常に優れています。
まず新聞で活字に慣れる。
そこから本へとつなげる。
この順番が、活字嫌いを克服する自然な流れです。
スマホやネットニュースと紙の新聞の違いについて、詳しく解説しています。
→ 「スマホばかりで大丈夫?」ネットニュース時代に子供の読解力を育てる「新聞」の底力
子ども向け新聞が「最初の一歩」に向いている理由
大人向けの新聞は、小学生には難しすぎます。
漢字も多く、内容も複雑です。
「新聞を読もう」と思っても、1行目でつまずきます。
子ども向け新聞なら、その心配がありません。
小学生に合わせた言葉と文章で書かれているので、一人でも読み進められます。
本や新聞が国語力・論理的思考にどうつながるか、詳しく解説した記事もあります。
→ 【小学生から国語力を伸ばす】ネット記事では身につかない「論理的思考」を本と新聞で育むコツ

短い記事だから、最後まで読める
子ども向け新聞の記事は、一本あたりの文字数が少なめです。
写真やイラストも多く、読み切るのに時間がかかりません。
「最後まで読めた」という体験が、次の記事を読む意欲をつくります。
活字嫌いの子にとって、この「読み切れる感覚」はとても重要です。
何度も読み切れると、「自分は読めるんだ」という自信に変わっていきます。
長い文章が苦手な子は、短い文章から慣れていくのが正解です。
子ども向け新聞の記事の長さは、その点でちょうどいい設計になっています。
気になる記事だけ読めばいい。
全部読まなくていい。
この「自由さ」が、子どもにとってのストレスを大きく減らします。
毎日届くリズムが、習慣をつくる
本は、読み終わったら次の本を選ぶ必要があります。
この「選ぶ手間」が、意外と習慣の妨げになります。
「何を読もうか」と迷っているうちに、読む気が失せてしまうことも。
新聞は毎日届きます。
選ばなくていい。
開くだけでいい。
この単純さが、習慣化を助けます。
特に活字嫌いの子には、この「選ばなくていい」という仕組みが効きます。
読む前の心理的ハードルが、ほぼゼロになるからです。
「届いたら開く」だけを2週間続けてみてください。
それだけで、子どもの活字への抵抗感はかなり薄れてきます。
小さな変化が、読解力の伸びにつながっていきます。
読売→朝日など、段階的に移行もできる
子ども向け新聞には、主に「読売KODOMO新聞」と「朝日小学生新聞」があります。
どちらから始めても構いません。
読売KODOMO新聞は週1回の発行で、価格が低く、1回の分量が少なめです。
「まず試してみたい」という家庭には、始めやすい選択肢です。
活字に慣れていない子どもの最初の一歩として、向いています。
朝日小学生新聞は毎日発行で、読む量と語彙の幅が広がります。
読解力をしっかり伸ばしたい段階になったとき、移行を考えるのも自然な流れです。
「まず週1回から始めて、慣れたら毎日に切り替える」という段階的なアプローチは、活字嫌いの子には特に有効です。
無理なく、少しずつ。
それが、習慣を壊さずに続けるコツです。
3社の詳しい比較はこちら。
→ 子供新聞3社を徹底比較【2026年版】朝日・読売・毎日の違いと目的別おすすめ
「本を読まない」ことを問題にしすぎないでください。
大切なのは、活字に触れること。
その手段は、本でなくても構いません。
活字嫌いの子への対処は、シンプルです。
- ハードルを下げる(マンガ・絵本でOK)
- 子どもの「好き」から入る
- 読む時間と場所を固定する
- 親が読む姿を見せる
- 本より続けやすい新聞から始める
この中で、今すぐ始められて最も効果が出やすいのが「子ども向け新聞を置く」ことです。
難しい仕組みは何もいりません。
食卓に新聞を置くだけでいい。
子どもの活字嫌いは、必ず変えられます。
焦らず、環境を整えることから始めてみてください。
