「計算ミスがなければ100点取れたのに…」
「計算問題で点数をひろっておけたのに…」
「本当はわかっていたのに、ただ計算ミスしただけなんだけど…」
「時間がなくって、丁寧にやるところを焦って計算ミスになって…」
数学において計算とは「もっとも基本的な道具」です。
数学の世界では、文字や数字が計算によって構成されているとも言えるでしょう。
もしあなたが一定以上の計算ミスを必ず行うようであるならば、それは「あなたが行けるはずの高校」をどうしても下げなければならなくなります。
なぜなら計算さえできることで10%以上の点数を取ることができ、この10点の差は内心の評定で言うところの「3」から「4」、「4」から「5」へと繋がる部分になっていると言えます。
計算が絡むのは、何も数学だけではありません。
理科にも計算力を問う問題が出されてきます。
しかし【うっかりミス】 のせいで、本来は取れるところも点が取れなくなることがあります。
そう言う時はどうしようもなくイライラしてしまいますね?
でも、計算ミスはただの「うっかりミス」なのでしょうか?
どのようにすれば計算ミスをなくすことができるのでしょうか?
この記事では「計算力とは何なのか」そして「 計算ミスを減らすためにできること」を紹介します。
計算ミスの原因を知り、ミスをなくすための対策を立てていきたいものです。
計算ミスが多発している段階では、まだ学習習慣や学習方法が身についていません。
こちらの記事では初回のテストで平均以下だった時、次以降の対応方法をまとめました。
計算対策とともにお読みください。
数学の点数を上げるには「計算ミス」をなくすとは?
計算ミスをなくすためのコツには、こちらの5点を心がけて勉強に取り組めば、
確実に得点力がアップします。
- 数学の計算ミスをなくすためには【見立てをたてる】
- 数学の計算ミスをなくすために【計算過程を書く】
- 数学の計算ミスをなくすためには【決めつけてない】 〜ニュートラルな視点〜
- 数学の計算ミスをなくすためには【より簡単により素早く計算を行うスキルを身につける】
- 数学の計算ミスをなくすために【集中できるようにする】
これらのことを意識して勉強に取り組めれば、計算ミスをなくすことができます。
ではこれの理由とその実践方法を解説します。
計算ミスをなくしたい、減らしたいとお思いの方には有料級の情報です。
じっくりとご覧ください。
では、「計算ミス」とは何をミスする状況なのでしょうか?
数学での「計算ミス」とは?
計算ミスとはどのような力が欠けていることなのでしょうか?
まずは計算ミスとはどのような力で構成されているのか考えてみましょう。
計算をするためには次の力が必要です。
・正確に計算する力
・速く計算をする力(時間の意識)
例えば
方程式で隣の辺に移るとプラスがマイナスになるのは両辺に同じもので引いているからとか
計算力1 〜 正確に計算する力
計算における正確性とは、決められたルールに従って数や量を処理していくことです。
理屈では計算のルールがわかってはいます。
私は本来できるんだよと訴えるでしょう
でも実際に操作するときに正しくできないのです。
このように計算力を高めるためには理屈でわかるだけではなく、一定以上の回数をこなすことが必要となってきます。
さらには根本の計算の原理を知っておきたいものです。
計算力2 〜 速く計算する力
早く計算する力とは一定の時間内に一定の作業量を収めていく能力といえます。
もしかすると時間がたくさんある場合には パーフェクトにできます。
しかしプレッシャーがかかる状態であると途端にできなくなることがありませんか?
「計算ミスを減らす」とは、理屈で理解している事だけではありません。
作業能力そして操作能力としての数や文字、
図形を「こなしていく力」を高めていく必要があるのです。
実際テストが行われる環境は特別なところです。
特別な環境の例
・鉛筆の上に擦れる音
・試験管のコツコツとあるく音
・試験用紙をめくる音
などこれらの環境下の中でイライラせずに、
気持ちを平静にして進めていかなければなりません。
このような中でも 落ち着いて行えるような「心理的なタフさ」が要求されます。
計算ミスだけでなく他にも数学となると点数が取れないという子どもの特徴をまとめました。
そのような子どもの勉強方法の工夫を解説しました。
数学の計算ミスをなくす5つの方法
数学での計算ミスをなくすための方法は次の4つです
- 見立てをたてる
- 計算過程を書きましょう
- 計算ミスを記録しておく
- 答えを決めつけてしまわない
- 素早く計算を行うスキルを覚える
計算ミスを減らすためには
計算力の向上が必須となります。
しかし、いくつかの部分では
計算ミスをしなくなるスキルもあります。
日々の計算練習においてこれらを身に付けることによって、
計算ミスをする確率を減らしていく、
そのような対策が可能です。
計算ミスをなくすためには「見立てをたてる」
計算ミスをなくすためには、ある程度答えの見立てをして計算を
進めるのが良いでしょう。
例えば明らかにマイナスにならないのに答えがプラスになるである場合は計算ミスがあったと予想できます。
正直に解答をする必要はないのです。
また この角度は30度位にならないと辻褄が合わないと言う場合にもかかわらず、
角度が明らかに異なるのであればどこかでミスがあったと思われます。
このように計算を進めていく過程で、「きっとこの辺になるだろう」という見立てが立つでしょう。
すべての問題に見立てが立つわけではありませんが、
多くの問題である程度の答えの方向性にあたりをつけることができます。
この部分に関しては日々の計算練習の中から慣れていくことが必要ですね。
見立てと言うのは答えの大まかな方向性を予測することです。
このスキルまたは見方が身に付くと、多くの部分で無駄な努力をしないで済むことができるでしょう。
これも数学学習の良さの1つじゃないでしょうか。
計算ミスをなくすために、計算過程や途中式を書く
計算力に”根拠のない自信”がつくと計算過程を省いてしまうことが 多くあります。
計算過程を面倒くさがらずに丁寧に書いていきましょう。
でも答えが合ってるからいいんでしょうと思いのあなた。
計算過程とはまさに「計算の成長の記録」です。
特に見直しをするときに、この成長の記録がないと過ちがどこあるのか分かりません。
テストで時間が余ったときに「答えだけを見て」は、自分の答えが正しいのかは分かりません。
そのプロセス(計算過程)を確認することによって正しい答えが分かります。
採点者からも正しい方向で解いているのか、そこを見極めています。
◯ 計算1行1行のどのような意味があるのか
◯ それは何か根拠に書かれているのか
これらをクリアにしていくことが
数学的能力の1つです。
実を言うと、
このような「論理の明快さ」は
大人になって人とコミニュケーションを
する時でも貴重な力になります。
なぜなら物事をわかりやすく伝えると言うのは
論理の積み重ねの事だからです。
計算過程を書くのは中1から出てきます。
中1の数学から計算過程を明快に書くという習慣が必要となってきます。
こちらの記事では中1数学ではどのような力をつけることを目指すのかを解説しました。
計算ミスをなくすためには「計算ミス」を記録しておく
計算ミスをなくすためには「計算ミス」を記録するようにします。
なぜなら計算ミスには人によって癖があり、その癖を知り、意識的に直せるからです。
計算ミスにはひとによって、おこしやすい箇所に癖があります。
記録を取ることで、自分が解くときに特に注意しながら答えを求められます。
例えば、分数の時?移項?約分?通分?方程式?因数分解?
毎日の勉強を振り返った時の自分の計算ミスを見て、「どこにミスがあるのか?」「どんな時にミスあるのか?」を見直して、振り返ることで自分の計算ミスを知ることができます。
数学での計算ミスをなくすためには「答えを決めつてしまわない」
本当は解く力があるのに答えを決めつけてしまって間違えてしまいます。
例えば表面積を聞いている問題であるのに体積を答えてしまった。
テスト中では一生懸命やっていて全然気づきませんが終わって冷静に考えるとその過ちに気づいてしまう…そのようなことがありませんか?
それは心理的な余裕のなさから起きています。
しかし練習を繰り返すことによって、この問題を減らすことができるでしょう。
つまり普段の演習の時から「この問題は何を解くのか」と意識をしながら行うようにしていきます。
また練習問題を繰り返していくと、ある一定の解答の傾向を見つけられますね。
これが落とし穴になります。
解答に対する偏見です。
常にニュートラルな視線で解答の方向に当たりをつけていくことを意識したいですね。
逆に言うと計算を解く上でのリスクがどこにあるのかを頭に置きながら、計算を進められるのであれば、ミスは一定以上避けることができるでしょう。
中学数学で計算ミスをしないためには
「より簡単により素早く計算を行うスキルを身につける」
計算ミスをなくすためには「有効なスキル」が何個かあります。
- 両辺を同じ数で割ることにより、桁数を減らすことができる。
- 素数の積で表現することにより、約分を効率的に行うことができる。
などなど
このようなスキルを身に付けることによって、
計算をより早くかつ正確に行うことができます。
計算ミスを多くする子どもを見ると、「愚直に」計算を進めていました。
これでは計算する箇所が多くなり、計算ミスをする確率が増えてしまいます。
これらのスキルは一つ一つ確立しているわけではありません。
(私も自分の子どもを見て気が付きました)
おそらく参考書や教科書にこうすると
「楽にできるよ」とは書かれていません。
しかし小学生から習った数学の知識を
活用していくことで身につくことができます。
学校の先生などさりげなく、
そのような計算方法をやってしまっています。注意深く見てください。
計算スキルを減らすには名人の授業をたくさん見てそれを真似するのも計算力を高める方法です。
スタサプでは大手予備校の一流講師で授業動画を無制限に見ることができるので計算力を高めるにはおすすめ。
インターネット学習サービスでも値段が比較的安いので短期の利用で、計算練習を重点的に練習してもいいでしょう。
中学数学で計算ミスをしないため:まとめ
この記事では「計算ミス」とは
”正確に計算する力”
”速く計算する力”
と説明しました。
計算ミスを減らすために
次の取り組みをしていきましょう。
・見立てをしよう
・面倒くさがらないで計算過程を書きましょう
・決めつけてしまって計算ミスが起きてしまう
・より簡単により素早く計算を行うスキル
数学では「計算ミスは基本のき」
とは言う物の油断をしていると解けるものも解けなくなります。
自分の傾向を分析して、 十分に対策をしてテストに臨んでいきましょう。
以上です。
計算ミスをしないため:おまけ
私の子どもに教えていると、約分がひどく能率が悪くいんだな…
と思ったのが本記事を書くきっかけです。
中学数学だと素因数分解を学ぶと約分の結びつきに気づき、
ちょっと感動したのを覚えています。
今の悩みどころは、より効率的な約分を教えてしまうか、
もう少し面倒臭い経験を積ませて数学感覚を養わせるのか?というところです。
子どもは明らかに数学苦手の方なので、
その頑張りを見てると数学の得意側のロジックを
押し付けるのは気がひけるのです。